東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は87円安の2万3837円と反落しました。JPX日経400も下落しましたが、TOPIXや東証2部指数、マザーズ指数などは上昇しました。前日の米国市場が上昇したことを受けて、日経平均は28円高の2万3953円と小幅に続伸して寄り付きました。間もなく下落に転じて10時過ぎには24円安まで下げ幅を広げた日経平均は、じりじりと下げ幅を縮めて前場を2円安の2万3921円で終えました。後場に入ってからも小幅なマイナス圏で推移していた日経平均でしたが、14時頃から下げ幅を広げると結局87円安の2万3837円で取引を終えて安値引けとなりました。東証1部の売買代金は1兆4332億円と5日連続の薄商いでした。東証33業種は海運業や銀行業、証券商品先物などの24業種が上昇した一方で、ゴム製品や鉱業、食料品などの9業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が1.5%上昇したほか、任天堂(7974)やソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)、村田製作所(6981)、Zホールディングス(4689)が上昇しました。一方でファーストリテイリング(9983)や日本たばこ産業(2914)、すかいらーくホールディングス(3197)は下落しました。日本たばこ産業やすかいらーくホールディングスは配当や株主優待の権利落ちで、日本たばこ産業が3.5%安、すかいらーくホールディングスが3.8%安となっています。
そのほか材料が出たところでは、パルコ(8251)を株式公開買い付け(TOB)により完全子会社化することを26日に発表したJ.フロント リテイリング(3086)が5.2%上昇しました。パルコはTOB価格が前日終値を34%上回っており、本日は終日買い気配が続き大引けでストップ高水準の21.8%高で配分されました。また、防災機器や特殊繊維製品などを製造する帝国繊維(3302)は26日に2019年12月期通期の業績見通しを大幅に上方修正したことが好感されて16.7%上昇しました。
VIEW POINT: 明日への視点
米中貿易協議の進展期待などから前日の米国市場は主要3指数が史上最高値を更新しましたが、日本市場は薄商いのなか利益確定の売りに押される展開となりました。30日は大納会ですが、支援材料に乏しいなか方向感に欠けた動きとなりそうです。
(マネックス証券 プロダクト部)