【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 28515.45  ▼36.08 (12/24)
NASDAQ: 8952.88  △7.24 (12/24)

1.概況

米国市場はクリスマスの前日で短縮取引となるなか多くの投資家が休暇を取っていることもあって様子見となり小幅に高安まちまちとなりました。21ドル高と上昇してスタートしたダウ平均ですが、買いが続かず直ぐに下落に転じると一時は50ドル安近くまで売られるなど取引終了まで軟調な展開が続きました。結局ダウ平均は36ドル安の28,515ドルと4日ぶりに反落して取引を終えています。

また、S&P500株価指数も0.6ポイント安の3,223ポイントとなりこちらも4日ぶりの反落となっています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は7ポイント高の8,952ポイントと10日続伸となり9日連続で史上最高値を更新しています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産や一般消費財・サービス、公益事業などの6業種が上げました。一方で資本財・サービスやコミュニケーション・サービスなどの5業種が下げています。

4.個別銘柄動向

半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が目標株価の引き上げを受けて2%以上上げました。また、配車サービス大手のウーバーテクノロジーズ(UBER)がニューヨークの裁判所での有利な判決を受けて小幅に上げています。さらにバイオ製薬のコディアックサイエンシズ(KOD)が買いの投資判断を好感して急伸し16%近く上げています。一方で物流大手のフェデックス(FDX)が投資判断の引き下げを受けて小幅に下げています。

5.為替・金利等

米債券市場がクリスマスの前日で短縮取引となるなか長期金利は0.03%低い1.90%となりました。ドル円は109円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が小幅に高安まちまちとなったことから小動きでのスタートが予想されます。今晩の米国市場がクリスマスで休場となることもあって本日も様子見ムードの強い一日となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)