前回のコラム「米ドル/円は12月13日からの方向に注目」では安値から80日目(昨年1月安値から4月高値までの上昇日数に見合う)12月13日を重視し、13日からの方向が目先変動にとっては大事と述べました。
週足先行スパン上限、月足基準線を上抜けば上値を阻む均衡表は月足先行スパンのみであり、上昇継続の可能性は大きく高まるものの長期変遷上の時間関係から8月安値から87日目(16年8月安値から12月高値までの上昇8日数に見合う)、89日目(4月高値から8月安値までの下落日数に見合う)もまた迫っているのであり、騰落あっても大きな方向性につながるとは考えにくいとしました。
実際の変動は12月4日108.427円、12月9日108.429円、12月12日108.465円をつけた後の上昇となり、12月13日109.704円までの上昇で動かずという変動です。
週足先行スパン、月足基準線に上値を阻まれている状態となりますが、今回改めて重要水準とする108.5円水準について整理しておきます。
これまで今年5月31日相場実線と交わる遅行スパンの値段108.483円を相場水準とおき、相場変遷をたどってきました。
4月高値から6月25日安値までの下落日数45日に見合うのは、5月31日から45日目の8月1日からの下落です。
これに対し、8月26日までの下落は、4月高値から6月25日まで45日に対し6月25日から45日、V計算値水準で止まる形で下げ三波動をなして止まっています。
8月以降9月17日までの上昇で108.475円と相場水準近辺までの上昇があり、10月3日まで下げ三波動をなして下げていますが、10月3日は5月31日から90日目、4月高値から89日間の下落に見合う形での安値決まりとなっています。
10月3日からの上昇で108.483円を超えてきましたが、8月26日からの上げ三波動構成の最大時間は11月12日に経過、計算値はNT以外達成できていないだけに、その後の下落は6月25日水準までの下落の可能性をはらむものでありましたが相場はここまで崩れずにいます。
また大事なポイントからの一巡環(676日)の時間経過としては、2016年12月15日高値から676日目7月26日、2017年3月10日から676日目10月17日が108.5円水準であり、この水準の重要性を表しています。
そして、2019年1月31日108.498円もまた、2016年6月安値から677日目の一巡環経過の大事なポイントであったのです。
今年1月3日の大幅下落では1月3日終値が107.657円と108.5円水準ではないものの、週足では終値108.516円とやはりこの水準の重要性を示唆しています。
改めて大きな下落時間に対してのモミアイ時間を考えることも大事であったことを失念していました。
2018年10月高値から2019年8月26日までは結果的には231日間の下落であります。
それに対し1月3日から231日目は11月21日安値108.278円、11月14日安値108,238円は226日目(一環)でありまして、いずれも108.5円水準、以降これらの安値を割っていないことが極めて大事であります。
第一に上昇相場の明確化のためには、11月14日もしくは11月21日からの上げ三波動の時間、計算値の影響を逸脱する上昇が必要です。現時点ではクリスマス近辺で時間経過がなされるだけでなく、8月安値から87日目、89日目とも重なってくるだけに大事な分岐点(上昇になるか下落になるかは不明瞭)となる可能性が高いといえるでしょう。
またここまでの変動では108.5円水準の回復は10月15日でありまして、10月15日まで37日間の上昇に対する10月15日から37日目12月4日もまた大事な安値決まりを見せていることがわかります。
10月15日からの基本数値としては47日目12月18日が大事となりますが、51日目もまた重なってくるだけに注意は必要といえるでしょう。
結論としては12月2日高値更新あっても上昇相場の明確化はなされません。少なくとも12月2日V値111.027円を来週変化日までに超えるようなら来年年始の上昇相場につながるものとなりますが、12月2日を越えられぬようなら来週の時間切れは警戒が必要といえるでしょう。
図は月足の時間関係になります。月足では来年2月、3月、8月が大事となりますが、来週のコメントでは長期の時間関係を今一度整理したいと思います。
※本文ならびにチャートの時間軸は取引日で作成しています。