【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 28051.41  ▼112.59 (11/29)
NASDAQ: 8665.47  ▼39.70 (11/29)

1.概況

先週末の米国市場は感謝祭の翌日で短縮取引となるなかトランプ米大統領が香港人権法案に署名したことで米中関係の悪化が懸念され5日ぶりに反落しました。ダウ平均は60ドル安でスタートするとじりじりと下げ幅を広げ結局112ドル安の28,051ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も39ポイント安の8,665ポイントとなっています

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げ、エネルギーが1%安となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中23銘柄が下げ、ダウ(DOW)とホームデポ(HD)が1%を超える下落となったほか、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)も1%近く下げています。また、原油価格の大幅下落を受けてエクソンモービル(XOM)とシェブロン(CVX)も1 %近く下げました。一方で7銘柄が上げ、ウォルマート(WMT)は感謝祭明けから本格化した年末商戦が好調になるとの期待から小幅に上昇しています。

5.為替・金利等

長期金利は感謝祭の翌日で米債券市場が短縮取引となるなか0.01%高い1.77%となりました。ドル円は109円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

先週末の米国市場の下落の要因となったトランプ米大統領の香港人権法案署名による米中関係の悪化懸念を日本市場は先週末の下げで一旦織り込んでいることや、30日に発表となった中国の製造業PMIが7ヵ月ぶりに好不況の分かれ目である50を上回ったことから本日の日本市場は買い優勢でのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は本日も香港市場の動向などに神経質な展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)