東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は64円高の2万3437円と小幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が史上最高値を更新したことを受け日経平均は79円高の2万3452円と続伸して寄り付きました。寄り付き後に日経平均は134円高まで上昇した後やや伸び悩みましたが堅調に推移し前場を85円高で終えました。日経平均は後場に入って再び上げ幅を広げましたが前場につけた高値の更新には至らず勢いを失うと、引けにかけてやや上げ幅を縮めて64円高で取引を終えました。
東証1部の売買代金は1兆8960億円と活況の目安とされる2兆円を下回りました。東証33業種は鉱業や非鉄金属、電気・ガス業など26業種が上昇しました。一方でその他金融業や保険業などの7業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が1%近く上げたほか、ソニー(6758)、キーエンス(6861)、三菱UFJ(8306)は上昇しました。一方で任天堂(7974)、村田製作所(6981)、トヨタ自動車(7203)、東京エレクトロン(8035)、日本通信(9424)、ファーストリテイリング(9983)は下落しました。
材料が出たところでは、国内で販売される新車に自動ブレーキが義務化される方針と報じられたことで関連銘柄が買われました。自動車部品メーカーのファルテック(7215)やタツミ(7268)がストップ高となっています。一方で政府が海外不動産を通じた節税を認めない方針と伝わり海外不動産事業も手掛ける不動産大手のオープンハウス(3288)が13%近い大幅安となっています。
VIEW POINT: 明日への視点
一時は130円以上上昇して2万3500円を上回った日経平均ですが上げ幅を縮めて小幅続伸となりました。やや上値の重さが意識されるなか日経平均が一段高となり12日につけた終値ベースの年初来高値である2万3520円を上回れるか注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)