今日の東京は強く冷え込んでいます。もろに一気に本格的に冬になった感があります。今日11月22日は、二十四節気では小雪(しょうせつ)の始まりで、暦便覧によると小雪は「冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也」とあります。文字通り、冷えてきて、雨は雪となる季節です。今日の東京も小雨が降っていますが、今にも雪に変わりそうです。もう本当に冬ですね。

このような気候の話をすると必ず頭をよぎるのは「地球温暖化」問題です。都市部は確かに温暖化していますが、逆に冷却化している地域もあり、「温暖化」と云うよりは、気候の分布が従来からずれてきている、いわば「変動」のようにも思われます。また長めのスパンで見ると、地球は温暖化と冷却化を繰り返してきましたし、海の潮の高さも、上下動を繰り返してきました。山火事の数も、増える時代と減る時代を繰り返してきました。問題はこれらの気候変動が、何によって惹き起こされているかです。

二酸化炭素の排出量かも知れないし、太陽の黒点運動の変化かも知れないし、或いは地球が自ら持つサイクルかも知れません。いずれにしろ、気候変動と相関関係の高い原因を突き止めなければ、有効な気候変動対策は取れないと思われますが、原因は二酸化炭素であると予め決めつけている感もあります。因みに地球上の二酸化炭素量が今よりも数倍あった時代は、今の地球よりも遙かに動物も植物も多種多様大量にあった、動物と植物の楽園時代だったようです。分からないことが多すぎますね。

「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」(古今集冬歌、清原深養父)ー冬なのに空から花が散ってくる(注:雪のこと)ということは、雲の向こうはもう春なのでしょうか?随分気が早い話ですが、冬が来れば春も近いです。今日は寒いけど、明るい春が来る兆しでもあります。温暖化・気候変動のことも気になりますが、今目の前の季節の変化、そして私たち目の前の社会の変化に、敏感でありたいと思います。