【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 28036.22 △31.33 (11/18)
NASDAQ: 8549.94 △9.11 (11/18)
1.概況
米国市場は米中の貿易協議について北京側の雰囲気が悲観的だと報じられたことが相場の重石となったものの、個別物色への買いを支えに小幅続伸となり前日に続いて主要3指数が揃って史上最高値を更新しました。ダウ平均は前日終値を挟んで小幅に揉み合う展開が続きましたが、午後に入って買いが優勢になると小幅高で推移し結局31ドル高の28,036ドルと続伸となり史上最高値を更新して取引を終えています。
また、S&P500株価指数も1ポイント高の3,122ポイントと5日続伸となりこちらも史上最高値を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も9ポイント高の8,549ポイントと続伸となり史上最高値を上回っています。
2.経済指標等
11月の全米住宅建設業協会(NAHB)の住宅市場指数は70となり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち生活必需品や不動産、一般消費財・サービスなどの7業種が上げました。一方でエネルギーやヘルスケアなどの4業種が下げ、エネルギーは1%を超える下落となりました。
4.個別銘柄動向
前週からスタートした動画配信サービスへの期待からウォルト・ディズニー(DIS)が2%余り上げ、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、目標株価の引き上げを受けてユナイテッドヘルス・グループ(UNH)も1%を超える上昇となり、ウォルト・ディズニーとユナイテッドヘルス・グループの2銘柄でダウ平均を40ドル以上押し上げています。さらに目標株価の引き上げを好感して画像処理半導体大手のエヌビディア(NVDA)が4%近く上げています。
一方でゼロックスホールディングス(XRX)による買収提案を取締役会が全会一致で却下したと発表したパソコン・プリンターのHP(HPQ)が1%近く下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%低い1.81%となりました。ドル円は108円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅な上昇に止まったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか昨日に2兆円を割り込んだ東証1部の売買代金に回復がみられるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)