（朝）米国市場は小幅に高安まちまち　SP500は前日に続いて史上最高値を更新　日本市場は小動きでのスタートか | 市況概況

【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ：　27781.96 　▼1.63　（11/14）
NASDAQ：　8479.02 　▼3.08　（11/14）

米国市場は利益確定の売りが相場の重石となるなか小幅に高安まちまちとなりました。ダウ平均は26ドル安と下落してスタートすると昼前に106ドル安まで下げ幅を広げたものの、午後に入って持ち直すと結局1ドル安の27,781ドルとほぼ横ばいで取引を終えています。

また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も3ポイント安の8,479ポイントと続落となりましたが、S&P500株価指数は2ポイント高の3,096ポイントと3日続伸となり前日に続いて史上最高値を更新しています。

10月の米卸売物価指数（PPI）は前月比0.4％上昇し市場予想を上回りました。また、先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比1万4000件増の22万5000件となり市場予想を上回る悪化となりました。

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産や素材、一般消費財・サービスなどの7業種が上げました。一方でエネルギーや情報技術などの4業種が下げています。

2019年11月-2020年1月期の減収見通しが嫌気されシスコシステムズ（CSCO）が7％以上下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。また、食品のクラフト・ハインツ（KHC）も投資判断の引き下げを受けて7％安となっています。

一方でメディア大手のバイアコム（VIAB）が決算で1株利益が市場予想を上回ったことで2％近く上げています。コンピューター外部記憶装置を手掛けるネットアップ（NTAP）も同じく決算で1株利益が市場予想を上回ったことで3％以上上昇しました。

長期金利は0.06％低い1.82％となりました。ドル円は108円台前半で推移しています。

本日の日本市場は米国市場が小幅に高安まちまちとなったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均はやや円高に振れているドル円の動向などをにらみながらの展開となりそうです。

（マネックス証券　シニア・マーケット・アナリスト金山敏之）