【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 27492.56 ▼0.07 (11/6)
NASDAQ: 8410.63 ▼24.05 (11/6)
1.概況
米国市場は米中首脳会談が11月から12月に延期される可能性が伝わり相場の重石となるなか小幅に高安まちまちとなりました。ダウ平均は午前中こそ前日終値を挟んで小幅に揉み合う展開が続きましたが、午後に入って売りがやや優勢になると結局0.07ドル安の27,492ドルと4日ぶりに小幅に反落しほぼ横ばいで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も24ポイント安の8,410ポイントとなりこちらも4日ぶりの反落となりました。一方でS&P500株価指数は2ポイント高の3,076ポイントと反発となっています。
2.経済指標等
7-9月期の米労働生産性指数速報値は年率で前期比0.3%低下し上昇を見込んでいた市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちヘルスケアや生活必需品、金融などの7業種が上げました。一方でエネルギーやコミュニケーション・サービスなどの4業種が下げ、エネルギーは2%を超える下落となりました。
4.個別銘柄動向
ドラッグストア大手のCVSヘルス(CVS)が決算で通期の利益見通しを上方修正したことなどで5%を超える上昇となりました。医療保険のヒューマナ(HUM)も通期の1株利益の見通しを引き上げたことで3%以上上げています。また、ゼロックスホールディングス(XRX)が買収提案を検討していると伝わったことでパソコン・プリンター大手のHP(HPQ)が6%を上回る上昇となりました。ゼックスホールディングスも3%を超える上昇となっています。一方で大株主の株売却を制限する「ロックアップ」が解除されたことで売りへの警戒感が高まり配車サービス大手のウーバーテクノロジーズ(UBER)が4%近く下げました。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%低い1.83%となりました。ドル円は108円90銭台で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅に高安まちまちとなったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか本日は取引時間中の13時25分にトヨタ自動車(7203)が決算を発表する予定で注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)