週明けの東京株式市場は、先週末の米国株高を受けて買い優勢で始まりそうだ。先週末の米国株式市場でS&P500は取引時間中には一時過去最高値を上回る場面もあった。米中貿易協議に関して「いくつかの分野で合意は最終段階に近づいた」との報道が市場心理を明るくした。またインテルが発表した7~9月期決算が市場予想を上回り、通期見通しを上方修正したこともあって大幅高となりほかの半導体株も軒並み高となった。週明けの東京市場でも、半導体や中国関連の景気敏感株が物色されそうだ。

今週は日米の金融政策を巡る会合が開かれる。週末には米国で雇用統計とISM製造業という2大景気指標の発表を控えていることもあって一段と様子見ムードが強まりそうだ。一方、4~9月期の決算発表が前半戦の佳境を迎える。全般に薄商いのなか、個別の決算で値が動く展開だろう。しかし、下方修正しても悪材料出尽くしとの捉え方が増えており、市場の目線は上だろう。

基本的に「閑散に売りなし」だ。投資家の多くが様子見姿勢だったり、連騰で買えなかったりすればするほど、買い遅れた向きの買いで(たとえ少額であっても)相場は上昇するだろう。

米国株が終値で最高値を再び更新するとか、米中協議を巡るポジティブなニュースなどがでれば2万3000円の大台を試す場面もありそうだ。

予想レンジは2万2600~2万3200円とする。