このレポートのまとめ
- シティグループの決算は良かった
- ゴールドマンサックスの決算は悪かった
- ジョンソン&ジョンソンの決算は良かった
- JPモルガン・チェースの決算は良かった
- モルガン・スタンレーの決算は良かった
- ユナイテッドヘルスの決算は良かった
- ウエルズファーゴの決算は悪かった
- バンク・オブ・アメリカの決算は良かった
- CSXの決算は良かった
- IBMの決算は悪かった
- ネットフリックスの決算は良かった
- フィリップモリス・インターナショナルの決算はまちまちだった
- アトラシアンの決算は良かった
- インテューイティブ・サージカルの決算は良かった
- アメリカン・エキスプレスの決算は良かった
- コカコーラの決算はまちまちだった
■シティグループ(C) 良かった
シティグループ(ティッカーシンボル:C)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.95ドルに対し1.97ドル、売上高が予想185.4億ドルに対し185.7億ドル、売上高成長率は前年同期比+1.0%でした。
グローバル・コンシュマー・バンキング(GCB)売上高は86.6億ドルでした。これは前年同期比+1.0%でした。そのうち北米売上高は前年比+4%の53.5億ドル、南米は-16%の13.9億ドル、アジアは+3%の19.2億ドルでした。
インスティチューショナル・クライアント・グループ(ICG)売上高は95.13億ドルでした。これは前年同期比+3%でした。そのうち北米は-7%の31.0億ドル、欧州中東アフリカは+7%の31.4億ドル、南米は+11%の11.7億ドル、アジアは+9%の21億ドルでした。
債券部売上高は32.1億ドル、前年同期比±0%でした。債券引受けフィーは7.05億ドル、前年比+7%でした。
株式部売上高は7.6億ドル、前年同期比-4%でした。株式引受けフィーは2.5億ドル、前年同期比-5%でした。
M&Aアドバイザリーは2.8億ドル、前年同期比+5%でした。
シティグループ全体の営業費用は105億ドルでした。前年同期比+1%でした。
エフィシェンシー・レシオは56.3%でした。前年同期は56.1%、前期は56.0%でした。
純金利マージンは2.56%でした。2019年第2四半期は2.67%でした。
貸し倒れは21億ドルでした。これは前年同期比+6%でした。クレカのボリューム増が時間経過に応じて焦げ付きを増やしたためです。
純利益は49億ドルでした。コンセンサス予想は43.4億ドルでした。
株主資本利益率(ROE)は10.4%でした。前年同期は9.6%、前期は10.1%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は12.2%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.6%でした。前年同期は11.7%、前期は11.9%でした。
一株当たり有形簿価は69.03ドルでした。前年同期は61.91ドル、前期は67.64ドルでした。
シティグループは、3年間で投資家に対し配当や自社株買戻しにより600億ドルを還元するプログラムを実施中であり、現在はその2年目です。
現在の経営環境は予想しにくいです。
消費者バンキングの事業は引き続き良いモメンタムです。メキシコに関しては用心深く見ています。
株式トレーディングは、プライム・ブローカレージの残高が減少したことが響き、冴えませんでした。
純金利マージンの下落は市中金利の下落を反映しています。
インスティチューショナル・クライアント・グループは、去年の第4四半期ほど厳しい環境は予想していません。
貸し倒れは引き続き微増すると予想します。
■ゴールドマンサックス(GS) 悪かった
ゴールドマンサックス(ティッカーシンボル:GS)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想4.89ドルに対し4.79ドル、売上高が予想83.3億ドルに対し83.2億ドル、売上高成長率は前年同期比-6%でした。
貿易戦争への懸念からとりわけ8月に市中金利が急低下しました。アルゼンチン、ブレグジット、サウジアラビア情勢などもリスクオフのセンチメントを助長しました。
M&Aアドバイザリーのバックログは第2四半期に比べて増えました。資金調達のバックログも増えています。
マーカスの貸倒引当金は前期と同じ水準でした。
今後コンペンセーションが営業費用全体に占める割合は下がると予想します。
投資銀行部門売上高は前年同期比-15%の16.87億ドルでした。
うちM&Aフィーは前年同期比-22%の7.16億ドルでした。
株式引受けフィーは前年同期比-11%の3.85億ドルでした。
債券引受けフィーは前年同期比-7%の5.86億ドルでした。
インスティチューショナル・クライアント・サービス部門売上高は+6%の32.87億ドルでした。
うち債券部は+8%の14.1億ドルでした。
株式部は+5%の18.77億ドルでした。
営業費用は56.2億ドル、前年比+1%でした。
エフィシェンシー・レシオは年初来の累計で66.2%でした。
地域別では、米州売上高は49.41億ドル(全体の59%)でした。去年同期は53.51億ドルでした。
欧州中東アフリカは23.29億ドル(全体の28%)でした。去年同期は22.54億ドルでした。
アジアは10.53億ドル(全体の13%)でした。去年同期は12.15億ドルでした。
【各種レシオ】
株主資本利益率(ROE)は9.0%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は9.5%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は13.4%でした。
一株当たり有形簿価は218.82ドルでした。
■ジョンソン&ジョンソン(JNJ) 良かった
ジョンソン&ジョンソン(ティッカーシンボル:JNJ)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想2.01ドルに対し2.12ドル、売上高が予想201.4億ドルに対し207.3億ドル、売上高成長率は前年同期比+1.9%でした。
地域別売上高では米国が+1.2%の107.91億ドル、海外が+2.6%の99.38億ドルでした。
部門別売上高では消費者向けが+1.6%の34.69億ドル、薬品が+5.1%の108.77億ドル、医療機器が-3.1%の63.83億ドルでした。
主な薬の売上トレンド:
レミケイドが-17.6%の11.4億ドル
ステララが+29.6%の16.98億ドル
インヴェガ・サステナが+13.7%の8.51億ドル
ダーザレックスが+53.5%の7.65億ドル
イムブルヴィカが+30.6%の9.21億ドル
ザイティガが-22.7%の7.41億ドル
2019年度の一株利益(EPS)は予想8.61ドルに対し新ガイダンス8.62~8.67ドルが、売上高は予想815.9億ドルに対し新ガイダンス818~823億ドルが提示されました。
■JPモルガン・チェース(JPM) 良かった
JPモルガン・チェース(ティッカーシンボル:JPM)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想2.46ドルに対し2.68ドル、売上高が予想283.6億ドルに対し293.4億ドル、売上高成長率は前年同期比+7.6%でした。
純金利収入は前年同期比+2%の142億ドルでした。非金利収入は前年同期比+13%の151億ドルでした。
純利益は前年同期比+8%の90.8億ドルでした。コンセンサス予想は78.5億ドルでした。
純金利イールドは2.41%でした。前年同期は2.53%でした。
貸倒引当金は15.14億ドルでした。これは前年同期比+60%でした。去年は引当解除があった関係で前年比の数字が大きくなっています。
平均コア・ローンは前年同期比±0%の8,996億ドル、平均預金は前年同期比+5%の1.525兆ドルでした。
ローン・ツー・デポジット・レシオは62%でした。前年同期は65%でした。
オーバーヘッド・レシオは56%でした。前年同期は57%でした。
【消費者&コミュニティー・バンキング部門】
消費者&コミュニティー・バンキング部門売上高は前年同期比+7%の142.6億ドルでした。利益は前年同期比+5%の42.7億ドルでした。
クレジットカード・ローン残高は+8%でした。クレジットカード・セールス・ボリュームは+10%でした。
住宅、自動車、クレカ・ローンが全て好調でした。
【コーポレート投資銀行部門】
コーポレート投資銀行部門売上高は93.4億ドルでした。これは前年同期比+6%でした。利益は前年同期比+7%の28.1億ドルでした。
うち投資銀行フィー売上高は前年同期比+8%の18.71億ドルでした。トレーディング(principal transactions)は前年同期比+11%の34.18億ドルでした。
市場インベスターサービス部門売上高は前年同期比+9%の60.37億ドルでした。内訳は債券部売上高が前年同期比+25%の35.57億ドル、株式部売上高が前年同期比-5%の15.17億ドルでした。
【今後のガイダンス】
2019年度の純金利収入は575億ドル前後を見込んでいます。費用は655億ドルを見込んでいます。損金計上は55億ドルを見込んでいます。
【各種レシオ】
株主資本利益率(ROE)は15%でした。前年同期は14%でした。
総資産利益率(ROA)は1.30%でした。前年同期は1.28%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は18%でした。前年同期は17%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は12.3%でした。前年同期は12.0%でした。
一株当たり有形簿価は75.24ドルでした。前年同期は69.52ドルでした。
■モルガン・スタンレー(MS) 良かった
モルガン・スタンレー(ティッカーシンボル:MS)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.12ドルに対し1.27ドル、売上高が予想96.3億ドルに対し100.3億ドル、売上高成長率は前年同期比+1.6%でした。
インスティチューショナル・セキュリティーズ部門の売上高は前年同期比+2%の50.2億ドルでした。
内訳としてインベストメント・バンキング売上高は前年同期比+5%の15.4億ドルでした。前年同期は14.6億ドルでした。そのうちM&Aアドバイザリーは前年同期比+8%の5.5億ドル(前年同期は5.1億ドル)、株式引受けフィーは前年同期比-9%の4.01億ドル(同4.41億ドル)、債券引受けフィーは+15%の5.84億ドル(同5.08億ドル)でした。
セールス&トレーディング売上高は前年同期比+10%の34.55億ドルでした。前年同期は31.3億ドルでした。そのうち株式部売上高は前年同期比-1%の19.91億ドル(同20.19億ドル)、債券部売上高は前年同期比+21%の14.3億ドル(同11.79億ドル)でした。
ウエルス・マネージメント部門売上高は44億ドルでした。前年同期は44億ドルでした。
コンペンセーション対売上高比率は44%でした。前年同期は44%、前期は44%でした。
エフィシェンシー・レシオは73%でした。前年同期は71%、前期は72%でした。
【各種レシオ】
株主資本利益率(ROE)は11.2%でした。前年同期は11.5%、前期は11.2%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は12.9%でした。前年同期は13.2%、前期は12.8%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は162%でした。前年同期は16.7%でした。
一株当たり有形簿価は39.73ドルでした。前年同期は35.5ドルでした。
■ユナイテッドヘルス(UNH) 良かった
ユナイテッドヘルス(ティッカーシンボル:UNH)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想3.76ドルに対し3.88ドル、売上高が予想598.4億ドルに対し603.5億ドル、売上高成長率は前年同期比+6.7%でした。
2019年度の一株利益(EPS)は予想14.83ドルに対し新ガイダンス14.9~15.00ドルが提示されました。
■ウエルズファーゴ(WFC) 悪かった
ウエルズファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.18ドルに対し92セント、売上高が予想213.2億ドルに対し220.1億ドル、売上高成長率は前年同期比+0.3%でした。
純金利収入は116億ドルでした。これは2018年第3四半期より4.7億ドル減りました。純金利収入が減った理由は市中金利の低下です。
非金利収入は104億ドルでした。これは前年同期より10億ドル増えました。
純金利マージンは-16bpの2.66%でした。前年同期は2.94%でした。
非金利費用は38.99億ドルでした。これは前年同期より0.46億ドル減りました。
エフィシェンシー・レシオは69.1%でした。前年同期は62.7%でした。
貸倒引当金は106億ドルでした。第2四半期より0.1億ドル増えました。
損金計上額は6.45億ドルでした。前年同期は6.8億ドルでした。
損金計上比率は0.27%でした。前年同期は0.29%でした。
支払い遅延ローン残高は59.82億ドルでした。前年同期は72.36億ドルでした。
支払い遅延ローン比率は0.63%でした。前年同期は0.77%でした。
平均融資残高は9498億ドルでした。前年同期より103億ドル増加しました。
平均預金残高は1.29兆ドルでした。前年同期より0.25億ドル増加しました。
【各種レシオ】
総資産利益率(ROA)は0.95%でした。前年同期は1.27%でした。
株主資本利益率(ROE)は9.0%でした。前年同期は12.04%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は10.7%でした。前年同期は14.33%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.6%でした。前年同期は11.9%でした。
一株当たり有形簿価は40.48ドルでした。前年同期は37.55ドルでした。
■バンク・オブ・アメリカ(BAC) 良かった
バンク・オブ・アメリカ(ティッカーシンボル:BAC)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想68セントに対し75セント、売上高が予想227.3億ドルに対し229.5億ドル、売上高成長率は前年同期比+0.3%でした。
純金利収入(FTEベース)は121.9億ドルでした。前年同期は120.61億ドルでした。前期は121.9億ドルでした。
純金利イールド(FTEベース)は2.41%でした。前年同期は2.45%でした。前期は2.44%でした。
貸倒引当金は7.79億ドルでした。前年同期は7.16億ドルでした。前期は8.57億ドルでした。
損金計上は8.11億ドルでした。前年同期は9.32億ドルでした。前期は8.87億ドルでした。
ネット・チャージオフ・レシオは0.34%でした。前年同期は0.40%でした。前期は0.38%でした。
消費者部門損金計上は6.22億ドルでした。前年同期は7.76億ドルでした。前期は6.91億ドルでした。
消費者部門ネット・チャージオフ・レシオは0.55%でした。前年同期は0.69%でした。前期は0.62%でした。
平均融資残高は9729億ドルでした。前年同期は9,298億ドルでした。前期は9,638億ドルでした。
企業向け平均融資残高は9,230億ドルでした。前年同期は7,950億ドルでした。前期は8,710億ドルでした。
預金残高は1.393兆ドルでした。前年同期は1.345兆ドルでした。前期は1.375兆ドルでした。
エフィシェンシー・レシオは66.51%でした。前年同期は57.27%でした。前期は57.48%でした。
グローバル・マーケッツ部門セールス&トレーディング売上高は32億ドルでした。前年同期は29.8億ドルでした。前期は32.4億ドルでした。
うち債券部売上高は前年同期比±0%の20.7億ドルでした。前年同期は20.7億ドルでした。前期は21.3億ドルでした。
株式部売上高は前年比+12%の11.4億ドルでした。前年同期は10.2億ドルでした。前期は11.5億ドルでした。
【各種レシオ】
株主資本利益率(ROE)は11.2%でした。前年同期は11.0%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は15.6%でした。前年同期は15.5%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.7%でした。前年同期は11.5%でした。前期は12.0%でした。
総資産利益率(ROA)は0.95%でした。前年同期は1.23%でした。
一株当たり有形簿価は26.96ドルでした。前年同期は24.33ドルでした。
■CSX(CSX) 良かった
CSX(ティッカーシンボル:CSX)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.02ドルに対し1.08ドル、売上高が予想29.8億ドルに対し29.8億ドル、売上高成長率は前年同期比-4.8%でした。
オペレーティング・レシオはコスト削減努力が実を結び56.8%でした。ちなみに前年同期は58.7%でした。
需要の見通しはやや不透明ですが運賃はしっかりしています。
部門別売上高(前年同期比):
化学 5.89億ドル(-1%)
農業・食品 3.54億ドル(+9%)
自動車 2.97億ドル(-1%)
鉱物 1.45億ドル(+6%)
林業 2.25億ドル(+1%)
金属・機器 1.95億ドル(-5%)
肥料 1.01億ドル(-3%)
石炭 5.16億ドル(-12%)
複合輸送 4.47億ドル(-11%)
化学は天然ガスと石炭灰のボリューム減が響きました。その反面、工業向け化学製品、ごみなどは好調でした。農業・食品は穀物、甘味料、植物油、エタノールが好調でした。自動車は乗用車の輸送が低迷しました。その反面、ピックアップトラックとSUVは好調でした。鉱物では建設骨材の輸送が好調でした。石炭は国内、輸出向け両方が減少しました。
平均運航速度は時速20.3マイルでした。前年同期は18.0マイルでした。定時出発率は93%でした。前年同期は85%でした。定時到着率は79%でした。前年同期は80%でした。
■IBM(IBM) 悪かった
IBM(ティッカーシンボル:IBM)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想2.66ドルに対し2.68ドル、売上高が予想182.9億ドルに対し180.3億ドル、売上高成長率は前年同期比-3.9%でした。
部門別売上高(増減):
クラウド&コグニティブ・ソフトウェア 53億ドル(+8%)
グローバル・ビジネス・サービス 41億ドル(+2%)
グローバル・テクノロジー・サービス 67億ドル(-4%)
システムズ 15億ドル(-14%)
クラウド&コグニティブ・ソフトウェアのうちコグニティブ・アプリケーションズは+6%、トランザクション・プロセシング・プラットフォームは-4%、クラウド&データ・プラットフォーム(レッドハットを含む)は+19%でした。
グローバル・ビジネス・サービスのうちコンサルティングは+5%、アプリケーション・マネージメントは±0%、グローバル・プロセス・サービスは-3%でした。
グローバル・テクノロジー・サービスのうちインフラストラクチャ&クラウド・サービスは-4%、テクノロジー・サポート・サービスは-3%でした。
システムズのうちハードウェアは-16%、オペレーティング・システムは-7%でした。
■ネットフリックス(NFLX) 良かった
ネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.05ドルに対し1.09ドル、売上高が予想52.5億ドルに対し52.5億ドル、売上高成長率は前年同期比+31.2%でした。
グローバルでの加入者数は1.583億人でした。前年同期比+21.4%でした。今期の新規加入者数は677万人でした。会社側予想は700万人でした。
新規加入者数の内訳ですが、米国内は50万人でした。会社側予想は80万人でした。価格改定後、リテンション率は完全に元に戻っていません。ちなみに米国ARPU(ユーザー単価)は前年同期比+16.5%です。
海外の新規加入者は前年同期比+23%の630万人でした。会社側予想は620万人でした。海外ARPUは前年同期比+10%でした。
営業利益マージンは18.7%でした。前年同期は12.0%でした。
第4四半期の新規加入者数は760万人を予想しています。
■フィリップモリス・インターナショナル(PM) まちまちだった
フィリップモリス・インターナショナル(ティッカーシンボル:PM)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.36ドルに対し1.43ドル、売上高が予想76.5億ドルに対し76.4億ドル、売上高成長率は前年同期比+1.8%でした。為替要因を除くと+7.0%でした。
シガレット出荷量は-5.9%でした。内訳は下の通りです:
EU 472.4億ユニット -2.0%
東欧 273.8億ユニット -8.1%
中東アフリカ 369.9億ユニット -1.1%
東南アジア 423.6億ユニット -7.6%
東アジア・オーストラリア 126.9億ユニット -10.5%
南米 168.5憶ユニット -14.1%
ブランド別出荷内訳(抜粋)は下の通りです:
マールボロ 688.6億ユニット -0.4%
L&M 244.3億ユニット +0.4%
チェスターフィールド 150億ユニット -5.2%
フィリップモリス 132.8億ユニット -1.7%
パーラメント 104.1億ユニット -10.2%
加熱式タバコ出荷量は+84.8%でした。内訳は下の通りです:
EU 34.7億ユニット +100%
東欧 38.6億ユニット +100%
中東アフリカ 5.9億ユニット -49%
東アジア・オーストラリア 79.8億ユニット +74.3%
南米 8,900万ユニット +100%
アイコス(IQOS)が販売されている市場でのアイコス市場占有率は5.1%でした。
2019年度の一株利益(EPS)は予想5.21ドルに対しこれまでのガイダンス5.14ドルが堅持されました。
■アトラシアン(TEAM) 良かった
アトラシアン(ティッカーシンボル:TEAM)の第1四半期(9月期)決算は一株利益(EPS)が予想24セントに対し28セント、売上高が予想3.52億ドルに対し3.63億ドル、売上高成長率は前年同期比+36.0%でした。
第2四半期の一株利益(EPS)は予想26セントに対し新ガイダンス27セントが、売上高は予想3.82億ドルに対し新ガイダンス3.86~3.9億ドルが提示されました。
2020年度の一株利益(EPS)は予想1.01ドルに対し新ガイダンス1.00ドルが、売上高は予想15.5億ドルに対し新ガイダンス15.6~15.74億ドルが提示されました。
■インテューイティブ・サージカル(ISRG) 良かった
インテューイティブ・サージカル(ティッカーシンボル:ISRG)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想2.99ドルに対し3.43ドル、売上高が予想10.6億ドルに対し11.3億ドル、売上高成長率は前年同期比+22.5%でした。
今期、275台のダビンチが出荷されました。前年同期は231台でした。
2019年の処方成長率ガイダンスは+17から18%が提示されました。旧ガイダンスは+16から17%でした。グロスマージン・ガイダンスは71~71.5%が示されました。旧ガイダンスは70~71%でした。
■アメリカン・エキスプレス(AXP) 良かった
アメリカン・エキスプレス(ティッカーシンボル:AXP)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想2.02ドルに対し2.08ドル、売上高が予想109.4億ドルに対し109.9億ドル、売上高成長率は前年同期比+8.3%でした。為替要因を除いた売上高成長率は+9%でした。
貸倒引当金は前年同期比+8%の8.79億ドルでした。損金計上ならびに支払い遅延残高が少し増えたことが貸倒引当金を積み増した理由です。
営業費用は前年同期比+9%の78億ドルでした。カスタマー・エンゲージメント費用の増加がその一因です。
カードメンバー支出額は前年同期比+7%でした。
第4四半期の売上高は予想113.9億ドルに対し新ガイダンス113.1~115.2億ドルが提示されました。
2019年度の一株利益(EPS)は予想8.10ドルに対し新ガイダンス7.85~8.35ドルが提示されました。
■コカコーラ(KO) まちまちだった
コカコーラ(ティッカーシンボル:KO)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想56セントに対し56セント、売上高が予想94.2億ドルに対し95.1億ドル、売上高成長率は前年同期比+8.3%でした。
オルガニックな売上高成長率は+5%でした。値上げ・ミックス改善による増収効果が+6%、原液販売の現象が-2%でした。
営業マージンは26.3%でした。前年同期は29.8%でした。但し一時要因により営業マージンが影響を受けているので単純比較はできません。一時要因を除く営業マージンは28.1%でした。
ユニット・ケース・ボリューム成長率は+2%でした。新興国での成長が寄与しました。
地域別オルガニック売上高成長率:
欧州中東アフリカ +4%
南米 +12%
北米 +3%
アジア太平洋 +3%
グローバル・ベンチャーズ +14%
ボトリング・インベストメンツ +9%
地域別ユニット・ケース・ボリューム成長率:
欧州中東アフリカ +1%
南米 +1%
北米 +1%
アジア太平洋 +4%
グローバル・ベンチャーズ +15%
ボトリング・インベストメンツ +24%
炭酸飲料は+2%でした。「コカコーラ」の成長は+3%でした。「コカコーラ・ゼロ・シュガー」の2桁台の成長が寄与しました。
「ミニットメイド」などのジュース類の成長率は+1%でした。
ウォーターの成長率は+2%でした。
2019年度の一株利益(EPS)は予想2.11ドルに対し新ガイダンス2.08ドルが提示されました。
2020年度の売上高成長率は+1から2%、営業利益成長は+2~3%を見込んでいます。