2018年8月末の8連騰と今年も似た状況か

2018年のお盆明けは月末(8月21日~30日)まで8連騰しました。以下は当時、弊社の会員サービス「トレーダーズ・プレミアム」で作成した週間の株式市場の振り返りのコメントです。今と雰囲気が似たような状況にあったように感じます。

今週を振り返る、~2018/8/17週

乱高下しながら週間では小幅安。トルコリラの急落を受けて、週初からリスクを強く意識した地合いが続いた。他の新興国通貨にも弱い動きが見られる中、上海株の動向にも神経質となった。一方、週前半まででリラ安が一服したことや、アメリカと中国が貿易協議を再開すると伝わったことなどから、押し目では買いも入り、大きく崩れる展開にもならなかった。日経平均は週間では約27円の下落となったものの、週足では3週ぶりに陽線を形成した。

今週を振り返る、~2018/8/24週

堅調となった。米中貿易協議やジャクソンホール会合などを前に様子見姿勢は強く、閑散相場が続いたが、協議進展への期待から売り圧力は限定的。新興国通貨に対する過度な警戒が和らぎ、円高が一服したことから、徐々に戻りを試す展開となった。その後、FOMC議事要旨の公表を受けて米国の9月の利上げが意識されたことから、ドル円は円安方向に傾斜した。また、米国ではトランプ大統領の政治スキャンダルがクローズアップされたものの、米国株は堅調を維持した。これらの動きを受けて週後半にかけては買い戻しの動きが加速。下値模索が続いていたマザーズ指数も切り返し、日経平均は節目の22,500円を上回って一段高となった。週間では約331円の上昇となり、週足では2週連続で陽線を形成した。

今週を振り返る、~2018/8/31週

堅調となった。S&P 500やナスダックが史上最高値を更新するなど、米国株の強い動きを受けて週初から水準を切り上げる展開。日経平均は節目の23,000円台に到達し、地合いもリスクオンに傾いた。ただ、堅調相場が維持された一方で、23,000円を超えると上値が重くなるといったアンバランスな動きも見られた。しかし、米中貿易摩擦懸念が再燃して売られる場面でも押し目買いが入るなど、基調は非常に強く、30日までは8日続伸を記録。週間では約263円の上昇となり、週足では3週連続で陽線を形成した。


2019年は売買高が増えない中で上昇期待はなかなか抱けませんが、8月9日高値20,782円を超えると、2018年と似たような動きぐらいはあり得るかもしれません。

【図表1】日経平均
出所:マネックス証券作成