東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は、88円高の2万1709円と続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、マザーズ指数なども小幅に続伸しました。前日の米国市場で、米中貿易交渉の進展期待から主要3指数が上昇したことを受け、日経平均は106円高の2万1726円と続伸して寄り付きました。一時124円高まで上げ幅を広げたものの、その後伸び悩んだ日経平均は、107円高の2万1728円で前場を終えました。後場に入ってももみ合い推移を続けた日経平均は、引けにかけて上げ幅をやや縮め、88円高の2万1709円で取引を終えました。東証1部の売買代金は、1兆8437億円でした。

東証33業種は鉱業や電気機器、石油石炭製品などの23業種が上昇した一方で、鉄鋼や水産・農林業、建設業などの10業種が下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は、ほとんどが上昇しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)や東京エレクトロン(8035)、トヨタ自動車(7203)、村田製作所(6981)、ソニー(6758)、太陽誘電(6976)、SUMCO(3436)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が上昇しました。中でもソフトバンクグループは、傘下の投資ファンドが出資している、シェアオフィス「ウィーワーク」を運営するウィーカンパニーが、9月にも米株式市場への新規上場を計画しているとの報道を受けて買われ1%高となりました。一方で、任天堂(7974)やファーストリテイリング(9983)は小幅に下落しました。

その他材料が出たところでは、米半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(TXN)が23日に発表した2019年4~6月期の売上高が市場予想を上回ったことから、半導体需要改善への期待が高まり、半導体関連株が買われました。中でもアドバンテスト(6857)は、一時約11年半ぶりの高値をつけ、3.9%上昇して取引を終えました。なおアドバンテストが本日の引け後に発表した決算では、前年同期比で減収減益となったものの、据え置かれた2020年3月期の業績予想に対する進捗率は高くなりました。

VIEW POINT: 明日への視点

米国株高と円安を受け、日本市場は続伸しました。企業の決算発表が今週末以降本格化することもあり商いが薄い中、2万2000円の節目を超えられるかが引き続き注目されます。

(マネックス証券 プロダクト部)