東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は、420円高の2万1466円と大幅に反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、マザーズ指数なども総じて上昇しました。前日の大幅安の反動と米国市場の堅調さを受け、日経平均は100円高の2万1146円と反発して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も上げ幅を広げるとほとんど押し目をつけることなく上昇し347円高で前場を終えました。後場に入っても堅調に推移した日経平均は14時過ぎに2万1474円と1日の高値を付けました。その後はやや伸び悩みましたが、結局420円高の2万1466円と高値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は、1兆9289億円でした。

東証33業種は全て上昇し、中でも水産・農林業やパルプ・紙、食料品、繊維製品、証券商品先物などが大きく上昇しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は、ほとんどが上昇しました。トヨタ自動車(7203)が2%超上昇したほか、ソフトバンクグループ(9984)、ソニー(6758)、任天堂(7974)、東京エレクトロン(8035)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、SUMCO(3436)、村田製作所(6981)、NTT(9432)などがいずれも上昇しました。中でも半導体関連企業の東京エレクトロンやSUMCOは、半導体受託生産の世界最大手である台湾積体電路製造(TSMC)が市場予想を上回る前向きな業績見通しを発表し、昨日の米国市場で半導体関連株が買われた流れを受け、需要回復期待で大きく上昇しました。一方で、売買代金トップのファーストリテイリング(9983)は、16日に上場来高値を付けていたこともあり0.3%と小幅に下落しました。

その他材料が出たところでは、ドラッグストアを展開するゲンキードラッグ(9267)が、本日朝に行った通期決算発表で従来の業績予想を下振れて着地したことや今期の業績予想も冴えなかったことから売られ、7.8%下落しました。

VIEW POINT: 明日への視点

昨日の大幅安を受けて日本市場は大きく反発しました。日経平均は移動平均が集中していた21,400円台を回復し一旦昨日の大幅安のショックは和らいだとみられます。一方で、本日の上昇を牽引した半導体関連株は、長期化が懸念されている米中貿易交渉の影響を強く受けることが予想されるため、引き続き荒っぽい値動きに注意が必要です。

(マネックス証券 プロダクト部)