【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26786.68 △69.25 (7/2)
NASDAQ: 8109.09 △17.93 (7/2)
1.概況
米国市場は新たな材料に乏しいなか不動産や公益事業セクターなどに買いが入り続伸となりました。S&P500株価指数は連日で史上最高値を更新しています。ダウ平均は一日を通して前日終値を挟んで小幅に揉み合い方向感に乏しい展開となり結局69ドル高の26,786ドルで取引を終え3日続伸となっています。また、S&P500株価指数も8ポイント高の2,973ポイントと4日続伸となり前日に続いて史上最高値を付けています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も17ポイント高の8,109ポイントと5日続伸となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が上げました。そのなかでも不動産が2%近く上昇したほか、公益事業とコミュニケーション・サービスも1%以上上げています。一方でエネルギーや金融など4業種が下げ、エネルギーは2%近く下げました。
4.個別銘柄動向
ソフトバンクグループ(9984)傘下のスプリント(S)が4%以上上げました。TモバイルUS(TMUS)がスプリントとの合併承認獲得に向け一部事業や資産の売却で衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)と合意したと伝わったことで、TモバイルUSとの合併が前進するとの見方から買いが入りました。TモバイルUSも2%近く上げています。また、デルタ航空(DAL)が4-6月期の1株利益が市場予想を上回ったことで1%を超える上昇となっています。さらに時間外で電気自動車のテスラ(TSLA)が4-6月期の世界の販売台数が市場予想を上回ったことで大幅高となっています。
一方で高級百貨店のノードストローム(JWN)が投資判断と目標株価の引き下げを受けて2%近く下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.05%低い1.97%となりました。ドル円は円高に振れ107円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場はドル円が円高となっていることから軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が昨日のように底堅さをみせ切り返すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)