東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は24円高の2万1754円と小幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数は上昇したものの、昨日の日本市場は米国市場の上昇を先に織り込む形で上昇していたこともあり日経平均は30円安の2万1699円と小安く寄り付きました。前場の日経平均は小幅なプラスとマイナスを行ったり来たりという方向感に欠ける展開で前場を24円高で終えました。日経平均は後場に入ると一時マイナス圏に沈む時間帯がありましたがすぐにプラスに転じるとその後は一貫して小幅高で推移し、結局24円高と前引けと同水準で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆8938億円となりました。
東証33業種は海運業や卸売業、保険業、電気機器などの28業種が上昇しました。一方で鉱業、石油石炭製品、化学、水産・農林業、電気・ガス業の5業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。任天堂(7974)、ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)、トヨタ自動車(7203)、ソニー(6758)、村田製作所(6981)、日立(6501)がいずれも上昇しました。中でも昨日の米国市場で半導体関連株が大幅高となった流れを受け東京エレクトロンは3%近く上昇しました。また、日立も3%超上げています。
材料が出たところでは、人材サービス会社のキャリアリンク(6070)がストップ高となりました。中間期の業績予想を上方修正したことが好感されました。一方で開発中の抗がん剤の臨床試験を中止すると発表した大日本住友製薬(4506)は2%近く下げています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は方向感に欠ける展開ながら小幅に続伸しました。引き続き市場の警戒感は残っている印象です。目先はドル円や米国株の動向など外部環境次第という傾向が強そうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)