東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は7円高の2万1124円と小幅に上昇しました。一方でTOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。先週末の米国市場で主要指数が下落したことを受け、日経平均は21円安の2万1094円と小幅に下落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に72円安まで下落しましたが、切り返すと10時半頃にはプラスに転じ一時68円高まで上昇しました。その後上げ幅を縮めて前場を19円高で終えた日経平均は後場に入ると小幅なプラス圏でのもみ合いのような格好となり結局7円高と小幅に上昇して取引を終えました。
東証1部の売買代金は1兆6498億円と低水準となりました。東証33業種は鉱業、水産・農林業、海運業、石油石炭製品、保険業の5業種のみが上昇しました。一方で電気・ガス業、鉄鋼、ガラス土石製品、医薬品などの28業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソニー(6758)が2.5%高となったほか、ソフトバンクグループ(9984)、ファーストリテイリング(9983)、楽天(4755)が上昇しました。一方で任天堂(7974)、東京エレクトロン(8035)、トヨタ自動車(7203)、キーエンス(6861)、三菱UFJ(8306)が下落しました。NTT(9432)は横ばいでした。
その他材料が出たところでは、第1四半期の決算が大幅な増収増益だった通販マッチングサイトなどを運営するエニグモ(3665)が9%近い大幅高となりました。一方でモバイルゲーム開発などを手がけるエイチーム(3662)は2-4月の決算が減収減益だったことが嫌気され20%近い大幅安となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は小幅高、その他指数は下落とまちまちの1日となりました。今週は18日から19日にかけて行われる連邦公開市場委員会(FOMC)が最大の注目材料となります。市場では利下げなど今後の金融緩和策について何らかの示唆が行われるのではとの期待が高まっています。どのような示唆が行われるかにより相場つきは大きく変わりそうで、発表内容に注目したいところです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)