人生の三大資金は1億円!?

みなさんは人生の三大資金という言葉をご存知ですか?子どもの教育資金、住宅資金、老後資金の3つがそれです。これらは普段の生活費のやりくりとは別に、しっかりと計画性を持って貯めていかなければならないお金です。

例えば子どもの教育費はひとりにつき1000万円とも2000万円とも言われています。公立なのか私立なのか、文系なのか、理系なのかなどの進路にもよりますが、相当のお金です。ちなみにみなさんの中には大学を卒業した方が少なくないと思いますが、ご自身の学費いくらだったのかご存知ですか?親御さんがみなさんのためにいくらお金を使ってくれたのか、知っておくのも良いことだと思います。

住宅資金というのは、住宅ローンの金利によってだいぶ違います。3000万円を35年ローンで借りる場合、金利3%なら月の返済額115,455円ですが、35年間の返済総額は48,491,123円つまり18,491,123円が銀行に支払う利息です。金利1%なら月の返済額が84,685円で、返済総額は35,567,998円、そのうち利息は5,567,998円です。賃貸だとしても家賃は一生かかるわけですから、負担の大きさは想像できるでしょう。

ゆとりある老後暮らしには年金だけでは月15万円ほど足りないと言われているので、65歳から100歳までの不足額は6300万円です。三大資金をあわせると軽く1億円を超えてしまいます。

これらのお金は、今のうちから計画をたてながら準備をしていかなければならない、これがライフプランの意義です。若いうちはなかなかピンとこないかも知れませんが、意識をしておくにこしたことはありません。

若いうちの人的資本を徐々に金融資本に変えていく

とはいえ、若いうちは人的資本を磨くことが第一です。すなわち稼げる力です。おそらくみなさんの時代は定年という言葉もなくなるでしょうし、70歳を超えても働くことが珍しくなくなっているでしょう。これからの長い人生、打ち込める仕事を持ち世の中に貢献することは重要です。

同時に社会の支え手として、プライドと知識ももちましょう。毎月天引きされている社会保険料は、医療や介護を必要する方の生活を支えています。年金保険料は障害年金や、親を亡くしたお子さんのための遺族年金として使われます。もちろん高齢者の方が安心して暮らすための経済的な支えでもあります。

世の中とかく被害者目線で騒ぎ立てる風潮があります。税金や社会保険料が「取られる」とか、年金が「もらえない」とか。そして国が悪い、政治が悪いと騒ぎ立てます。

けれども、国を支えているのは、わたしたち一人ひとりであるということを自覚するべきです。年金でいえば、支払った保険料に応じて受給額が決まるのですから、もらうものではなく「作るもの」です。すなわち、年金が少ない原因は、「作ってこなかった」自分でもあるのです。

金融リテラシーをもち、稼げる力を磨き、その中から少しずつ世界に投資し世界中の頑張っている人と一緒に成長していきましょう。それが世界経済の一員として、みなさんがこれからするべき行動です。