東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は256円安の2万1003円と反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場で主要指数が下落したこと、ドル円が円高に振れたことを受け日経平均は204円安の2万1055円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後も下げ幅を広げるとまもなく2万1000円の節目を割り込み、375円安の2万884円まで下落しました。

その後日経平均は急速に切り返すと2万1000円の節目を挟んだ展開となりました。前場を239円安で終えた日経平均は後場に入っても2万1000円の節目を挟んだ膠着状態となり結局256円安の2万1003円とわずかに節目を上回って取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1030億円となりました。東証33業種は石油石炭製品とゴム製品の2業種のみ上昇し、残る31業種は下落しました。中でも電気・ガス業が2%近く下げたほか、精密機器、食料品、パルプ・紙、小売業、不動産業などの下落率が大きくなりました。 

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが下落しました。売買代金トップの任天堂(7974)が小幅に下げたほか、ソフトバンクグループ(9984)、ファーストリテイリング(9983)、ソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、東京エレクトロン(8035)、三井住友(8316)、武田薬品(4502)がいずれも下落しました。一方でキーエンス(6861)は小幅に上げています。

その他材料が出たところでは、カジュアル衣料品チェーンのライトオン(7445)が10%超の大幅安で年初来安値を更新しました。今期の業績予想を下方修正し、営業利益予想を従来の1億円の黒字から26億円の営業赤字としたことで売られました。

VIEW POINT: 明日への視点

米国株安と円高という悪材料を受け日経平均は反落しました。やはりマーケットでは2万1000円という節目が強く意識されているようで、割り込んだところでは一定の買いが入ってきやすいようです。この節目を大きく割り込むと見切り売りが嵩んでくる可能性もあり、明日以降も2万1000円の節目を維持できるかが注目ポイントと言えそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)