東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は65円高の2万1182円と小幅に反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。先週末の米国市場で主要指数が上昇した一方でドル円が円高に振れるなど強弱まちまちの状況の中、日経平均は31円高の2万1148円と小幅高で寄り付きました。日経平均は寄り付き直後に小幅なマイナスに転じる場面がありましたがすぐにプラスに転じるとその後は上げ幅を広げて一時は115円高まで上昇して1日の高値をつけました。

その後やや上げ幅を縮めて前場を64円高で終えた日経平均は後場に入ると前場終値近辺での小幅な値動きが続きました。日経平均は結局65円高と小幅に反発して取引を終えました。東証1部の売買代金は今夜の米国市場が休場ということもあってか非常に少なく1兆4713億円となりました。東証33業種は鉱業や電気・ガス業、石油石炭製品などの23業種が上昇しました。一方で水産・農林業やパルプ・紙、繊維製品などの10業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は多くが上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)と5位のZOZO(3092)こそ下落しましたが、ソフトバンクグループ(9984)、ファーストリテイリング(9983)、ソニー(6758)、村田製作所(6981)、トヨタ自動車(7203)、武田薬品(4502)、東京エレクトロン(8035)、三菱UFJ(8306)がいずれも上昇しました。

材料が出たところでは、SGホールディングス(9143)との統合が前進したと報道された日立物流(9086)は6%近い大幅高となりました。SGホールディングスは小幅安となっています。また、刺すヒアルロン酸化粧品の人気が爆発し予約待ち人数が3万人を超えたと発表した健康食品や化粧品販売を手がける北の達人コーポレーション(2930)はストップ高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は小幅に反発しましたが、今夜の米国市場が戦没者追悼記念日の祝日で休場ということもあってか非常に薄商いの1日となりました。今週も引き続き米中貿易交渉の進展待ちという様相が強そうで、トランプ大統領や中国政府の発言などに一喜一憂する展開が予想されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)