東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は132円安の2万1151円と反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場で主要指数が下落したことを受け、日経平均は103円安の2万1180円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後も下げ幅を広げると10時半過ぎに210円安まで下落しました。

やや持ち直し前場を175円安で終えた日経平均は、後場に入ると前場終値近辺の狭い値幅での推移が続き結局132円安の2万1151円で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆853億円となりました。東証33業種は水産・農林業や陸運業、食料品など内需セクターを中心とした11業種が上昇した一方で鉱業や石油石炭製品、海運業など景気敏感セクターを中心とした22業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)やソニー(6758)、村田製作所(6981)、キーエンス(6861)、安川電機(6506)、三菱UFJ(8306)、武田薬品(4502)がいずれも下落しました。中でもソフトバンクグループと安川電機は約5%、ソニーも4%弱の大きな下げとなっています。一方で任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、トヨタ自動車(7203)は上昇しました。

材料が出たところでは家具等を販売するニトリホールディングス(9843)が3.5%高としっかりでした。5月の既存店売上高が前年比5.6%増と堅調だったことが好感されました。また、投資会社が大量保有報告書を提出したライフネット生命(7157)も11%超の大幅高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

貿易戦争への根強い懸念が残る中日経平均は反落しました。景気敏感セクターの下げが目立っておりマーケットがリスク意識を強めている印象です。目先は日経平均が2万1000円の節目を保てるかが注目ポイントとなりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)