このレポートのまとめ
- デルタ・エアラインズの決算は良かった
- JPモルガン・チェースの決算は良かった
- ウエルズファーゴの決算は良かった
- シティグループの決算は良かった
- ゴールドマン・サックスの決算はまちまちだった
- バンク・オブ・アメリカの決算はまちまちだった
- ジョンソン&ジョンソンの決算は良かった
- ブラックロックの決算は良かった
- ネットフリックスの決算はガイダンスが悪かった
- ユナイテッドヘルスの決算は良かった
- CSXの決算は良かった
- IBMの決算はまちまちだった
- ユナイテッド・コンチネンタルの決算はまちまちだった
- ペプシコの決算は良かった
- モルガン・スタンレーの決算は良かった
- アトラシアンの決算はガイダンスが悪かった
- フィリップモリス・インターナショナルの決算はガイダンスが下がった
- アメリカン・エキスプレスの決算はまちまちだった
- インテューイティブ・サージカルの決算は悪かった
■デルタ・エアラインズ(DAL) 良かった
デルタ・エアラインズ(ティッカーシンボル:DAL)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想91セントに対し96セント、売上赤が予想104.1億ドルに対し104.7億ドル、売上高成長率は前年同期比+5.1%でした。
なお同社は今回の決算が良くなることをすでに事前アナウンス済でした。
GAAPベースの税引き前利益は前年同期比+29.2%の9.46億ドルでした。純利益は+31.1%の7.3億ドルでした。
有効座席マイル当たり旅客収入(TRASM)は+0.1%の16.76セントでした。単位コスト(CASM)は-1.4%の15.14セントでした。
デルタ・エアラインズはアメリカン・エキスプレス(ティッカーシンボル:AXP)との間で「デルタ・スカイマイル・クレジットカード」の提携を2029年まで延長しました。この契約延長で2023年までに年間70億ドルの売上高の増加が見込めます。
第2四半期の一株当たり利益(EPS)は予想2.15ドルに対し新ガイダンス2.05~2.35ドルが提示されました。
通年の売上高ガイダンスは+5~7%を見込んでいます。
■JPモルガン・チェース(JPM) 良かった
JPモルガン・チェース(ティッカーシンボル:JPM)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想2.35ドルに対し2.65ドル、売上高が予想280.5億ドルに対し291.2億ドル、売上高成長率は前年同期比+4.4%でした。
純金利収入は前年同期に比べ11億ドル多い146億ドルでした。非金利収入は前年同期に比べ2億ドル多い153億ドルでした。
純金利イールドは8bp改善の2.56%でした。
貸倒引当金は15億ドルでした。これは前年同期より3.3億ドル増加しました。ホールセール部門でのポートフォリオの悪化が原因です。一部商業・工業顧客のダウングレードに絡め1.35億ドルの引当金を取りました。ちなみに前年同期は1.7億ドルの引当金解除を行いました。
平均コア・ローンは+5%、平均預金は+3%でした。
オーバーヘッド・レシオは56%でした。去年の第4四半期は58%でした。
【消費者&コミュニティー・バンキング部門】
消費者&コミュニティー・バンキング部門売上高は前年同期比+9%の138億ドルでした。純金利収入の増加、預金の増加、カード・マージンの増加、カード残高の増加が寄与しました。
【コーポレート投資銀行部門】
コーポレート投資銀行部門売上高は98.5億ドルでした。うち投資銀行部門売上高は前年比+10%の17.45億ドルでした。債券引受け、M&Aアドバイザリーが増加しました。株式引受け手数料は減少しました。
市場インベスターサービス部門売上高は66.2億ドルでした。内訳は債券部売上高が-8%の37億ドル、株式部売上高が-13%の17億ドルでした。
【今後のガイダンス】
2019年度の純金利収入は580億ドルを見込んでいます。修正費用は660億ドル以下を見込んでいます。損金計上は55億ドル以下を見込んでいます。
【各種レシオ】
株主資本利益率(ROE)は16%でした。去年の第1四半期は15%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は19%でした。去年の第1四半期は19%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は12.1%でした。去年の第1四半期は11.8%でした。
一株当たり有形簿価は57.62ドルでした。去年の同期は54.05ドルでした。
■ウエルズファーゴ(WFC) 良かった
ウエルズファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想1.10ドルに対し1.20ドル、売上高が予想210.5億ドルに対し216.1億ドル、売上高成長率は前年同期比-1.5%でした。
純金利収入は123億ドルでした。これは2018年第1四半期より7,300万ドル増えました。
非金利収入は93億ドルでした。これは前年同期より3.98億ドル下がりました。
純金利マージンは2.91%でした。前年同期は2.84%でした。
非金利費用は139億ドルでした。これは前年同期より11億ドル下がりました。
非金利費用対売上高比率は64.4%でした。前年同期は68.6%でした。
貸倒引当金は99億ドルでした。前年同期は103.7億ドルでした。
損金計上額は6.95億ドルでした。前年同期は7.41億ドルでした。
損金計上比率は0.30%でした。これは前年同期の0.32%から減少しました。
引当金は1.5億ドル増えました。前年同期は5.5億ドルの引当解除でした。
支払い遅延ローン残高は69億ドルでした。前年同期から4.34億ドル(-6%)下がりました。
平均融資残高は9,501億ドルでした。前年同期より8.76 億ドル減少しました。
平均預金残高は1.262兆ドルでした。前年同期は1.297兆ドルでした。
配当ならびに自社株買戻しで60億ドルを株主に還元しました。これは前年同期の40億ドルより多い還元でした。四半期配当は45セントです。
【各種レシオ】
総資産利益率(ROA)は1.26%でした。
株主資本利益率(ROE)は12.71%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は15.16%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.9%でした。
一株当たり簿価は39.01ドルでした。前年同期は37.17ドルでした。
■シティグループ(C) 良かった
シティグループ(ティッカーシンボル:C)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想1.79ドルに対し1.87ドル、売上高が予想185.6億ドルに対し185.8億ドル、売上高成長率は前年同期比-1.6%でした。
地域別売上高は北米が前年同期比-1%の83.04億ドル、欧州中東アフリカが±0%の31.7億ドル、南米が-1%の25.41億ドル、アジアが±0%の41.3億ドルでした。
グローバル・コンシュマー・バンキング(GCB)売上高は84.51億ドルでした。これは前年同期比横ばいでした。
インスティテューショナル・クライアント・グループ(ICG)売上高は96.94億ドルでした。これは前年同期比-2%でした。
債券部売上高は34.52億ドル、前年同期比+1%でした。債券引受け手数料は8.04億ドル、前年比+15%でした。
株式部売上高は8.42億ドル、前年同期比-24%でした。株式引受け手数料は1.72億ドル、前年同期比-20%でした。
M&Aアドバイザリーは+76%の3.78億ドルでした。
シティグループ全体の営業費用は105.84億ドルでした。前年同期比-3%でした。
エフィシェンシー・レシオは57.0%でした。
純金利マージンは2.72%でした。2018年第4四半期は2.71%でした。
貸し倒れは19.48億ドルでした。これは前年同期比+4%でした。
純利益は47億ドルでした。
株主資本利益率(ROE)は10.2%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は11.9%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.9%でした。
一株当たり有形簿価は65.55ドルでした。
■ゴールドマン・サックス(GS) まちまちだった
ゴールドマン・サックス(ティッカーシンボル:GS)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想5.02ドルに対し5.71ドル、売上高が予想88.9億ドルに対し88.1億ドル、売上高成長率は前年同期比で-12.6%した。
投資銀行部門売上高は前年同期比±0%の18.1億ドルでした。
うちM&A手数料は前年同期比+51%の8.87億ドルでした。
株式引受け手数料は前年同期比-34%の2.71億ドルでした。
債券引受け手数料は前年同期比-18%の6.52億ドルでした。
インスティテューショナル・クライアント・サービス部門売上高は-18%の36.1億ドルでした。
うち債券部は-11%の18.4億ドルでした。
株式部は-24%の17.7億ドルでした。
営業費用は58.6億ドル、前年比-11%でした。
エフィシェンシー・レシオは66.6%でした。
地域別では、米州売上高は52.4億ドル(全体の60%)でした。去年同期は59.4億ドルでした。
欧州中東アフリカは24.59億ドル(全体の28%)でした。去年同期は25.9億ドルでした。
アジアは11.03億ドル(全体の12%)でした。去年同期は15.49億ドルでした。
【各種レシオ】
株主資本利益率(ROE)は11.1%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は11.7%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は13.4%でした。
一株当たり有形簿価は198.25ドルでした。
■バンク・オブ・アメリカ(BAC) まちまちだった
バンク・オブ・アメリカ(ティッカーシンボル:BAC)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想66セントに対し70セント、売上高が予想232.4億ドルに対し230億ドル、売上高成長率は前年同期比-0.4%でした。
純金利収入(FTEベース)は181.7億ドルでした。前年同期は156億ドルでした。第4四半期は178.4億ドルでした。
純金利イールド(FTEベース)は2.51%でした。前年同期は2.42%でした。第4四半期は2.52%でした。
貸倒引当金は10.1億ドルでした。前年同期は8.34億ドルでした。第4四半期は9.05億ドルでした。
損金計上は9.91億ドルでした。去年同期は9.11億ドルでした。第4四半期は9.24億ドルでした。
ネット・チャージオフ・レシオは0.43%でした。去年同期は0.40%でした。第4四半期は0.39%でした。
消費者部門損金計上は8.35億ドルでした。去年同期は8.3億ドルでした。第4四半期は8.04億ドルでした。
消費者部門ネット・チャージオフ・レシオは0.77%でした。去年同期は0.75%でした。第4四半期は0.71%でした。
平均融資残高は9440億ドルでした。前年同期は8670億ドルでした。第4四半期は9320億ドルでした。
企業向け平均融資残高は8,970億ドルでした。前年同期は7,020億ドルでした。第4四半期は8,640億ドルでした。
預金残高は6,970億ドルでした。前年同期は6,740億ドルでした。第4四半期は6,870億ドルでした。
エフィシェンシー・レシオは57%でした。前年同期は60%でした。第4四半期は58%でした。
グローバル・マーケッツ部門セールス&トレーディング売上高は前年比-17%の34.6億ドルでした。前年同期は41.45億ドルでした。第4四半期は25.88億ドルでした。
うち債券部売上高は前年比-8%の23.58億ドルでした。第4四半期は14.72億ドルでした。前年同期は25.56億ドルでした。
株式部売上高は前年比-22%の11.92億ドルでした。第4四半期は10.64億ドルでした。前年同期は15.25億ドルでした。
【各種レシオ】
株主資本利益率(ROE)は11.42%でした。去年同期は10.85%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は16.01%でした。去年同期は15.26%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は11.6%でした。
総資産利益率(ROA)は1.26%でした。去年同期は1.21%でした。
一株当たり有形簿価は18.26ドルでした。去年同期は16.84ドルでした。
■ジョンソンン&ジョンソン(JNJ) 良かった
ジョンソン&ジョンソン(ティッカーシンボル:JNJ)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想2.04ドルに対し2.10ドル、売上高が予想195.5億ドルに対し200.2億ドル、売上高成長率は前年同期比+0.1%でした。
地域別売上高では米国が前年比+1.8%の101.29億ドル、海外が同-1.7%の98.92億ドルでした。
コンシュマー部門が-2.4%の33.18億ドルでした。うち米国は14.38億ドル、海外は18.8億ドルでした。タイレノール、消化促進剤などが寄与しました。
薬品部門は+4.1%の102.44億ドルでした。うち米国は55.82億ドル、海外は46.62億ドルでした。
・乾癬並びにクローン病治療薬ステラーラ(ウステキヌマブ)が+32.4%の14億ドル
・B細胞性腫瘍・慢性リンパ性白血病治療薬イムブルビカ(イブルチニブ)が+33.5%の7.84億ドル
・多発性骨髄腫治療薬ダラザレックス(ダラツムマブ)が+45.5%の6.29億ドル
・関節リウマチ・クローン病・ベーチェット病のレミケード(インフリキシマブ)は-20.6%の11億ドル など
医療機器部門は-4.6%の64.59億ドルでした。うち米国が31.09億ドル、海外が33.5億ドルでした。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想8.59ドルに対しこれまでのガイダンス8.53~8.63ドルが、売上高は予想811.7億ドルに対しこれまでのガイダンス804~812億ドルが堅持されました。
■ブラックロック(BLK) 良かった
ブラックロック(ティッカーシンボル:BLK)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想6.13ドルに対し6.61ドル、売上高が予想33億ドルに対し33.5億ドル、売上高成長率は前年同期比-6.6%でした。
運用総資産は+2%の6.515兆ドルでした。四半期流入額は650億ドルでした。オルガニックな運用資産成長率は+4%でした。
■ネットフリックス(NFLX) ガイダンスが悪かった
ネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想57セントに対し63セント、売上高が予想45億ドルに対し45.2億ドル、売上高成長率は前年同期比+22.2%でした。
新規加入者数は米国がガイダンス160万人に対し174万人、海外がガイダンス730万人に対し786万人の合計960万人(+16%)でした。960万人の追加は過去最高でした。
新規加入者数は前年同期比+26%でした。ユーザー単価(ARPU)は-2%でした。為替の変動がユーザー単価の現象の理由です。為替要因を除くとARPUは前年比+3%、前期比+2%でした。
営業マージンは10.2%でした。これは期初の見込みより良かったです。その一因はコンテンツ製作費などの費用が一部第2四半期にずれ込んだ為です。
第2四半期の一株当たり利益(EPS)は予想1.00ドルに対し新ガイダンス55セントが、売上高予想49.6億ドルに対し新ガイダンス49.28億ドルが提示されました。
第2四半期の新規加入者数は米国30万人、海外470万人の合計500万人を見込んでいます。期中の値上げに対する顧客の反応は予想の範囲内でした。2018年第4四半期にカナダで値上げした際に見られたのと同様、新規加入者への影響は軽微、既存顧客からは若干の離反が見られました。
2019年下半期は、グローバルに新しいコンテンツが準備されており期待が持てます。
2019年の営業マージン・ターゲットの13%は不変です。
■ユナイテッドヘルス(UNH) 良かった
ユナイテッドヘルス(ティッカーシンボル:UNH)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想3.60ドルに対し3.73ドル、売上高が予想597.2億ドルに対し603億ドル、売上高成長率は前年同期比+9.2%でした。
営業費用レシオは130ベーシスポイント改善の14.1%でした。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想14.65ドルに対し新ガイダンス14.50~14.75ドルが提示されました。旧ガイダンスは14.40~14.70ドルでした。
■CSX(CSX) 良かった
CSX(ティッカーシンボル:CSX)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想91セントに対し1.02ドル、売上高が予想30億ドルに対し30.1億ドル、売上高成長率は前年同期比+4.8%でした。
マーチャンダイズ・ボリュームの増加、ならびに広範な値上げにより増収となりました。肥料を除くすべてのセグメントでボリュームも売上高も伸びました。
■IBM(IBM) まちまちだった
IBM(ティッカーシンボル:IBM)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想2.24ドルに対し2.25ドル、売上高が予想185.3億ドルに対し181.8億ドル、売上高成長率は前年同期比-4.7%でした。
クラウド&コグニティブ・ソフトウェア売上高は-2%の50億ドルでした。コグニティブ・アプリケーションは+2%、クラウド&データ・プラットフォームは-2%でした。
クラウド売上高は+10%の195億ドルでした。為替修正後の売上高成長率は+12%でした。
アズ・ア・サービス年率換算売上高は+10%の117億ドルでした。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想13.92ドルに対し13.90ドルが提示されました。通年のフリー・キャッシュフローは120億ドルを見込んでいます。
■ユナイテッド・コンチネンタル(UAL) まちまちだった
ユナイテッド・コンチネンタル(ティッカーシンボル:UAL)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想96セントに対し1.15ドル、売上高が予想96.2億ドルに対し95.9億ドル、売上高成長率は前年同期比+6.2%でした。
修正税引き前マージンはガイダンス2.5~4.5%に対し4.1%でした。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想11.10ドルに対し新ガイダンス10~12ドルが提示されました。2020年度の一株当たり利益(EPS)は予想12.11ドルに対し新ガイダンス11~13ドルが提示されました。
■ペプシコ(PEP) 良かった
ペプシコ(ティッカーシンボル:PEP)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想93セントに対し97セント、売上高が予想126.8億ドルに対し128.8億ドル、売上高成長率は前年同期比+2.6%でした。
為替が純利益に対して与えた影響は−3%でした。オルガニックな売上高成長率は+5.2%でした。
GAAP売上高は+3%、内訳はフリトレー(北米)+5.5%の38.15億ドル、クウェーカー(北米)-1%の5.94億ドル、ペプシコ(北米)+2%の45.1億ドル、南米+1%の12.4億ドル、欧州アフリカ+1.5%の16.9億ドル、アジア-1%の10億ドルでした。
GAAP利益は+11%でした。内訳はフリトレー(北米)が+10%の11.59億ドル、クウェーカー(北米)が-11%の1.38億ドル、ペプシコ(北米)が±0の3.89億ドル、南米が+21%の2.3億ドル、欧州アフリカが+6%の1.25億ドル、アジアが+8%の2億ドルでした。
2019年のガイダンスには変更はありません。具体的には通年でのオルガニックな売上高成長率は+4%を予想します。税率は21%を想定しています。コアEPSは-1%を予想します。営業キャッシュフローは90億ドル、フリー・キャッシュフローは50億ドルを見込んでいます。
■モルガン・スタンレー(MS) 良かった
モルガン・スタンレー(ティッカーシンボル:MS)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想1.17ドルに対し1.33ドル、売上高が予想99.6億ドルに対し102.9億ドル、売上高成長率は前年同期比-7.1%でした。
インスティテューショナル・セキュリティーズ部門の売上高は前年同期比-15%の51.96億ドルでした。
内訳としてインベストメント・バンキング売上高は11.51億ドルでした。前年同期は15.13億ドルでした。そのうちM&Aアドバイザリーは4.06億ドル(前年同期は5.74億ドル)、株式引受け手数料は3.39億ドル(同4.21億ドル)、債券引受け手数料は4.06億ドル(同5.18億ドル)でした。
セールス&トレーディング売上高は37.42億ドルでした。前年同期は44.02億ドルでした。そのうち株式部売上高は20.15億ドル(同25.58億ドル)、債券部売上高は17.1億ドル(同18.73億ドル)でした。
株式セールス&トレーディングが-21%と不振だった理由はプライム・ブローカレッジにおける残高の減少、デリバティブならびに現物株の客注の低迷によります。
ウエルス・マネージメント部門売上高は43.89億ドルでした。前年同期は43.74億ドルでした。税引き前利益は12億ドル、税引き前マージンは27.1%でした。
コンペンセーション対売上高比率は45%でした。前年同期は44%、前期は44%でした。
エフィシェンシー・レシオは71%でした。前年同期は78%、前期は69%でした。
【各種レシオ】
株主資本利益率(ROE)は13.1%でした。前年同期は7.7%、前期は14.9%でした。
有形自己資本利益率(ROTCE)は14.9%でした。前年同期は8.8%、前期は17.2%でした。
普通株式等ティアワン比率(CET1 capital ratio)は16.58%でした。前年同期は16.9%、全域は17.7%でした。
一株当たり有形簿価は37.62ドルでした。前年同期は36.99ドル、前期は34.04ドルでした
■アトラシアン(TEAM) 悪かった
アトラシアン(ティッカーシンボル:TEAM)の第3四半期(3月期)決算は一株当たり利益(EPS)が予想18セントに対して21セント、売上高が予想3.05億ドルに対し3.09億ドル、売上高成長率は前年同期比+37.9%でした。
期末時点での顧客数は+5,803の14.4万顧客でした。
第4四半期の一株当たり利益(EPS)は予想19セントに対し新ガイダンス16セント、売上高は予想3.28億ドルに対し新ガイダンス3.29~3.31億ドルが提示されました。
■フィリップモリス・インターナショナル(PM) ガイダンスが下がった
フィリップモリス・インターナショナル(ティッカーシンボル:PM)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想1.01ドルに対し1.09ドル、売上高が予想67.6億ドルに対し67.5億ドル、売上高成長率は前年同期比-2.1%でした。
シガレットならびに加熱タバコ出荷本数は+1.1%の1758億本でした。内訳はシガレットが±0%の1643億本、加熱タバコが+20.2%の115億本でした。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想5.17ドルに対し新ガイダンス5.09ドルが提示されました。旧ガイダンスは5.28ドルでした。
■アメリカン・エキスプレス(AXP) まちまちだった
アメリカン・エキスプレス(ティッカーシンボル:AXP)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想1.97ドルに対し2.01ドル、売上高が予想104.6億ドルに対し103.6億ドル、売上高成長率は前年同期比+6.6%でした。
非金利収入は前年同期比+5%の83.05億ドルでした。
金利収入は前年同期比+20%の29.54億ドルでした。
金利費用は前年同期比+44%の8.95億ドルでした。
純金利収入は前年同期比+12%の20.59億ドルでした。
貸倒引当金は前年同期比+4%の8.09億ドルでした。
総費用は前年同期比+11%の75.9億ドルでした。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想8.13ドルに対しこれまでのガイダンス7.85~8.35ドルが堅持されました。
■インテューイティブ・サージカル(ISRG) 悪かった
インテューイティブ・サージカル(ティッカーシンボル:ISRG)の第1四半期決算は一株当たり利益(EPS)が予想2.70ドルに対し2.61ドル、売上高は予想9.75億ドルに対し9.74億ドル、売上高成長率は前年同期比+14.9%でした。
器具・アクセサリー売上高は+20%の5.52億ドルでした。ダビンチ処方ボリュームは+18%でした。
システム売上高は+6%の2.48億ドルでした。今期は235台のダビンチ・システムを出荷しました。前年同期は185台でした。