東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は11円高の2万1724円と小幅に続伸しました。東証2部指数も上昇しましたが、TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数は下落と主要指数は高安まちまちでした。

昨日の米国市場で主要指数が上昇した一方で高値警戒感が残るなか、日経平均は11円高の2万1724円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後すぐにマイナスに転じると一時は50円安まで下落しましたがそこが1日の安値になるとすぐにプラスに転じました。その後は徐々に上げ幅を広げた日経平均は一時74円高まで上昇すると前場を55円高で終えました。日経平均は後場に入ると再び上げ幅を縮める展開となり、小幅なマイナスに転じるとその後は昨日の終値を挟んだ小幅なもみ合いとなりました。日経平均は結局11円高と小幅に続伸して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1147億円となりました。

東証33業種は海運業や輸送用機器、ゴム製品、繊維製品など12業種が上昇しました。一方で鉱業やパルプ・紙、陸運業など21業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップの商いを集めてキーエンス(6861)が3%超上昇したほか、ソフトバンクグループ(9984)、任天堂(7974)、東京エレクトロン(8035)、SUMCO(3436)、トヨタ自動車(7203)、ZOZO(3092)、太陽誘電(6976)がいずれも上昇しました。一方でソニー(6758)とファーストリテイリング(9983)は下げています。

その他材料が出たところでは、マンション販売のエフ・ジェー・ネクスト(8935)が8%超の大幅高となりました。業績予想および配当予想を上方修正したことが好感されました。一方でヤクルト本社(2267)は外資系証券が投資判断と目標株価を引き下げたことが嫌気され、3%超下げています。

VIEW POINT: 明日への視点

もみ合いとなった日経平均は小幅に続伸しました。引き続き2万2000円の節目到達なるかが意識される展開となりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)