みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永です。今週も窓についての解説になります。
前回は、「25日移動平均線は上向いているものの、5日と75日移動平均線は下向きのままです。また、11日と12日のあいだにあけた窓もコモンギャップと考えられますが、この窓についても埋める動きになるのかどうかが注目されます。ではここで1つ質問です。このようなパターンのなかで株価の反発が続くためにはテクニカル的に何がどのように変化することが必要になるのでしょうか。この質問の答えは難しいかもしれませんが、これまでこのコラムを読んだみなさんならきっと答えが思い浮かぶはずです。次回はその答え合わせをしたいと思いますので、みなさんもチャートを見ながら考えてみてください」
としましたが、答えが分かりましたか?
そう、答えは…。「下向きの5日と75日移動平均線の両方が上向きに変化する必要がある」です。
なぜなら、仮に5日と75日移動平均線の両方が上向きに変化するようですと、すべての期間において上昇トレンドが回復したことになり、上向きに変化した移動平均線をサポートに株価の上昇が続くことが考えられます。
一方で、5日移動平均線が上向きに変化しても、75日移動平均線が上向きに変化しなかったり、2本線ともに上向きに変化しないまま5日と25日移動平均線を下回ってしまうようですと、下向きの75日移動平均線辺りまで反落したり、割り込んだりすることが考えられ注意が必要になるのです。
そうしたなか、今週19日の時点では5日移動平均線は上向きに変化していますが、75日移動平均線は下向きのままで推移しており、未だに警戒が必要な状況が続いていると考えられるのではないでしょうか。
先週25日と5日移動平均線上を回復したものの上値が重たい状態が続いているのは、75日移動平均線が下向きのままで推移していることが影響しているのかもしれませんが、このまま21,500円台を維持して横ばいで推移しても、75日移動平均線はあと3週間ほど下向きが続くことになります。
そのため、75日移動平均線が下向きを続けているあいだは上値の重たい展開が予想されると同時に5日と25日移動平均線を割り込んでしまうと、75日移動平均線辺りまでの下落も視野に入ってきます。売り時を逃さないようにすると同時に押し目買いは注意が必要です。
この場合、3月11日と12日のあいだにあけた窓を埋めることになるため、窓を埋めたあとの値動きについても考えながら取引を行う必要があると思われますので注意したいところです。