◆梅祭りが最終日を迎えたこの週末、熱海に行った。あいにく昨日は雨となったが土曜日はとても良い天気に恵まれた。温泉宿の大きな展望風呂につかり、伊豆の海に陽光がきらめく様を眺めると、春の訪れが近いことを感じた。明後日は二十四節気の啓蟄。冬ごもりしていた虫が暖かくなって穴から這い出てくる時である。
◆日の出の時刻もどんどん早くなっている。東京で今はまだ6時台だが、あと1週間も経てば日の出は5時台になる。春分前のこの時期、日の出が早まるペースはもっとも加速する。月と太陽が同じ方向に並ぶ新月は7日。月の満ち欠けも新たな周期に入る。相場でも潮目の変化が起きそうである。
◆まっさきに思いつくのは米国株の上昇が止まることだ。なにしろナスダック総合指数は10週連続で上昇し、1999年の終わり以来の記録となっている。さすがに一服となってもおかしくはない。しかし、半値戻しに届かない日本株の上昇がここで止まってもらっては困る。上海株もドル円相場も200日移動平均を超えたところから一気に上昇に弾みがついた。上海株は3000ポイントの大台回復目前、NY外国為替市場ではドル円は一時112円台をつけた。そろそろ日本株のエンジンも温まってくる頃ではないか。
◆熱海の梅園から戻ると昨日はひな祭り。花は梅から桃に変わった。犬の散歩の途中、ふと頭上を見上げると桜の蕾が膨らんでいる。桜となれば日本の、日本株の出番だ。花が桜に変わる頃、日本株の力強い復活劇をみたいものである。