2月18日はワシントン誕生記念日で米国市場は休場でした。この時期の直近数年間を見ると、NYダウ平均は連休明けも2月後半は堅調に推移するケースが多いのです。相対的に日本株の上値が重く、相場上昇の持続力には海外投資家の動向がカギとなります。

しかし、NYダウ平均と日経平均の単純価格差(図表)を見ると、2月15日現在で4,982Pと、それまでの最高だった2012年10月の4,794Pを上回ってしまいました。

【図表】NYダウ平均と日経平均の単純価格差(2011年2月14日~2019年2月15日)
出所:QUICK Astra ManagerよりDZHフィナンシャルリサーチ作成

価格差の拡大は、NYダウ平均が相対的に大きく上昇するか、相対的に大きく下げないときの現象です。逆に、価格差の低下は、日経平均株価が相対的に大きく上昇するか、相対的に大きく下げないときの現象です。

2016年以降を見ると、ピークを付けたあと低下する局面では、日経平均の上昇が相対的にアウトパフォームしたことが多いのがわかります。今年に入ってからの両者の戻りは図表の通り、明らかにNYダウ平均の方が上昇幅は大きいのです。

価格差のトレンドは右肩上がりが続く可能性はありますが、短期的には日経平均のキャッチアップ(相対的に上昇する)によって低下することが見込まれます。過去と同じようになるとも限りませんが、日本株は円安が支援材料になるのではないでしょうか。