先週末の大幅安は順当な反落
日経平均は先週末、チャート上に大幅な窓を開けて大幅安となり、結果的に終値で25日線(20,528円・2月8日)を一気に割り込んでしまいました。ただ、週足でみると、右肩下がりの13週線(20,876円・同)に達成後の単なる反落です。教科書的にも現象面では不思議ではなく、順当な動きだったと考えてよさそうです。
【図表】日経平均(週足)
東証1部の騰落レシオ(25日)は2月5日現在で133.06%まで上昇していました。全体的に売られ過ぎた反動で水準訂正が行われたことを意味します。
窓の即埋めは先高期待につながる公算が大きい
問題はここからの方向性。連休中の米国市場はまちまちの動きで、下げなかったからよかっただけではなく、日本株にとっては見方がわかれていた米ドル/円が念願の110円を明確に上抜けてきました。週明けの株価の意外高の材料となり、先週末の上述した窓を埋め戻すまで上昇しています。
下げ相場は窓を開けながら下値模索になっていくのが一般的ですが、即埋めは逆に先高期待につながる公算が大きいのです。ただ、さらに上にも16円ほど開いた窓があります。その窓までも埋めてしまえば、下げの倍返しの21,650円処が見込めそうです。
21,650円というのは昨年1年間の高値と安値の中値(21,698円)にも相当します。昨年の高値といえば、10月2日の24,448円、安値といえば12月26日の18,948円です。つまり、このリバウンド相場は半値戻しを意識しているはず。ただし、16円を埋めることが条件、TOPIXにも同じ現象が出る必要があります。