東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は29円高の2万874円と小幅に上昇しました。JPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数も小幅に上昇しましたが、TOPIXは小幅安となっています。昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け、日経平均は84円高の2万928円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後も概ね堅調に推移すると11時過ぎに127円高の2万971円と1日の高値をつけると前場を112円高で終えました。しかし昨日同様2万1000円の節目を前に上値は重く、後場の日経平均は徐々に上げ幅を縮める展開となりました。日経平均は結局29円高と小幅に上昇して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆2858億円となりました。

東証33業種は海運業や精密機器、不動産業などの15業種が上昇した一方でその他製品や輸送用機器、ゴム製品などの18業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりましたが、下げた銘柄は大きな下落が目立ちました。売買代金トップの任天堂(7974)が5.6%安となったほか、ソニー(6758)も4%近く下げました。その他にもトヨタ自動車(7203)やZOZO(3092)、ソフトバンク(9434)が下げZOZOは7.4%安、ソフトバンクは2.7%安となっています。また、トヨタ自動車は本日の13時25分に決算発表を行いました。今期の当期純利益予想を下方修正したことなどから発表後に売られ0.7%安となりました。

その他材料が出たところでは、ヤマハ(7951)が13%近い大幅高となりました。堅調な10-12月期決算や自社株買いの発表が好感されました。一方でカルビー(2229)は7%近く下落し年初来安値を更新しました。10-12月の決算が減収減益と冴えなかったことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は昨日に続き上値が重く小幅な反発にとどまりました。ドル円も何度か110円をつけながら抜けきれておらずそのあたりが重しになっているのかもしれません。本日の大引け後には新日鐵住金(5401)、マツダ(7261)、ソフトバンクグループ(9984)などが決算発表を行いました。明日のマーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)