東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は15円高の2万664円と小幅に上昇しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数はいずれも上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が下落したことを受け日経平均は93円安の2万555円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後も下げ幅を広げると10時7分に242円安と1日の安値をつけました。その後やや盛り返し前場を200円安で終えた日経平均は後場に入ると一貫して下げ幅を縮める展開となり14時半頃にプラス圏に転じました。日経平均は結局15円高と1日の中での高値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1157億円となりました。東証33業種は電気・ガス業や水産・農林業、パルプ・紙など19業種が上昇しました。一方で石油石炭製品や機械、電気機器など14業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)やソフトバンクグループ(9984)、ファーストリテイリング(9983)、ソフトバンク(9434)は上昇したものの、武田薬品(4502)、SUMCO(3436)、トヨタ自動車(7203)、コマツ(6301)、東京エレクトロン(8035)、ファナック(6954)がいずれも下げています。昨日の米国市場でキャタピラー(CAT)の中国での業績悪化が目立ち株価が大きく下げたことから同業のコマツは5%近い大幅安となっています。同じく日立建機(6305)も4%超下げました。その他材料が出たところでは、マザーズ上場の日本動物高度医療センター(6039)が10%近い大幅高となりました。スマートフォンのアプリと連動してペットの健康管理を行うツールを発売すると発表したことが材料視されました。また昨日発表した第3四半期決算で10-12月の売上高が前年同期比46%増、営業利益が73%増と好調で通期の業績予想を上方修正した東映アニメーション(4816)が4%超の大幅高となっています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は一時240円以上下げながらプラスで終了するなど底堅い展開でした。今夜の米国市場ではアップル(AAPL)が決算発表を予定しており注目されます。また、本日の大引け後には信越化学工業(4063)やANAホールディングス(9202)が決算発表を行いました。明日のマーケットの反応が注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)