【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 24575.62  △171.14 (1/23)
NASDAQ: 7025.77  △5.41 (1/23)

1.概況

米国市場はIBM(IBM)などの良好な決算を好感して反発しました。ダウ平均は取引開始後まもなくして296ドル高まで買われた後上げ幅を縮めると昼過ぎに97ドル安まで売られましたが、その後持ち直すと再び上げ幅を広げる展開となり結局171ドル高の24,575ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も5ポイント高の7,025ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、生活必需品と公益事業が1%を超える上昇となりました。一方でエネルギーと素材が下げ、エネルギーは1%安となっています。

4.個別銘柄動向

売上高や1株利益が市場予想を上回る決算を発表したIBMが8%以上上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、市場予想を上回る増収増益の決算を発表したユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)も5%を超える上昇となったほか、同じく市場予想を上回る増収増益の決算を発表したプロクター・アンド・ギャンブル(PG)も5%近く上げ、IBMとユナイテッド・テクノロジーズ、プロクター・アンド・ギャンブルの3銘柄でダウ平均を140ドル以上押し上げています。さらに決算で売上高や1株利益が市場予想を上回った通信・メディア大手のコムキャスト(CMCSA)も5%を上回る上昇となっています。

一方で投資判断の引き下げを受けて電気自動車のテスラ(TSLA)が4%近く下げています。

5.為替・金利等

長期金利は変わらずの2.74%となりました。ドル円は109円台半ば近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

昨日の日本市場が下げ幅を大きく縮める展開となったことから米国市場の上昇も新たな買い材料になりにくく本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は売りが優勢となった場合には25日移動平均線(昨日時点で20,491円)がサポートとなるか、反対に買いが優勢となった場合には5日移動平均線(20,600円)を上回れるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)