東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は195円高の2万359円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。
昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け日経平均は132円高の2万296円と反発して寄り付きました。前場の日経平均は高値と安値の値幅が100円程度とあまり大きな値動きは出ない中で堅調に推移しました。前場を142円高で終えた日経平均は後場に入っても引き続き大きな値動きは出なかったもののじりじりと上げ幅を広げ、結局195円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆5029億円となりました。
東証33業種は28業種が上昇し5業種が下落しました。東証の規模別株価指数は大型株が0.7%高、中型株が0.3%高、小型株は小幅なマイナスと大型株が堅調な1日でした。東証1部の値上がり銘柄数1,033銘柄に対し値下がりは1,003銘柄と拮抗しています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。売買代金トップのファーストリテイリング(9983)は6.2%の大幅高で日経平均を120円近く引き上げています。昨日発表した第1四半期決算は増収減益となりましたが、足元で株価は大きく調整しており株価には織り込み済みとの見方から買いを誘ったようです。売買代金2位の武田薬品(4502)も5%超の大幅高となったほか、トヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)、日立(6501)、キーエンス(6861)、任天堂(7974)、ソフトバンク(9434)、ソニー(6758)がいずれも上昇しました。中でも日立は英国の原発事業を中断すると報じられたことを受け9%近い大幅高となっています。一方で昨日決算を発表したユニー・ファミマ(8028)は2.5%安と軟調でした。
その他材料が出たところでは、大手ディスプレイデザイン会社の乃村工藝社(9716)が8.5%の大幅高となりました。昨日発表した第3四半期決算で9-11月の営業利益が前年同期比30%増加するなど堅調な決算が好感されました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は195円高と反発しました。来週以降も米中の貿易交渉の進展具合がマーケットの注目ポイントとなりそうです。また、日経平均が2万円の節目を維持できるかも意識されるでしょう。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)