1.長期変遷上の重要変化日

2018年年末から2019年2月にかけて重要な時間経過が多々あります。今年最後のコメントでは、まず長期変遷上の変化日を確認しましょう。

(1)1月11日

2011年10月31日安値から2015年6月4日高値まで937日に対し、2015年6月高値から937日目 (2015年高値を中心とする最大の時間経過が為されるポイント)。

(2)12月25日、1月18日、2月18日、3月1日

2012年9月28日安値、10月11日安値、11月9日安値、12月4日安値から15年6月4日高値までそれぞれ698日、689日、668日、651日の上昇時間に対し、2016年6月24日安値から651日目12月25日、668日目1月18日、689日目2月18日、698日目3月1日。

(3)2月11日、2月22日、3月13日

2013年10月9日安値、10月25日安値、11月7日安値から16年6月24日までそれぞれ706日、693日、684日の二波動構成に対し、2016年6月24日安値から684日目2月11日、693日目2月22日、706日目3月13日。

米ドル/円(週足)
出所:筆者作成

(1)(2)(3)はいずれも2015年6月高値から2016年6月安値までを第二波動とする変化日となりまして何れも大事な変化日となりますが、直近変動との関係性から1月11日を特に重視します。

直近変動は8月以来高値切り下げ、安値切り上げの三角持ち合いを演じてきました。

一目均衡表ではPのP波動と言いますが、PのP波動後の放れはP構成上の値幅、時間の影響を強く受けやすい傾向があります。

12月24日まで下放れた格好になりますが、下放れの出発点を11月28日とすれば1月11日まで32日、12月13日とすれば21日で、これらの下落日数はそれぞれ8月21日から10月4日までの上昇日数、9月7日からの上昇日数に見合うものになっています。

また8月以来のP構成では、8月21日から10月4日までの4.776円が最大値幅となりますが、12月13日高値から4.776円下げたとすれば108.931円が計算値として出てきます。

2018年10月高値は5月21日高値でのV計算値水準ですから、極端な見方をすればここまでモミアイが続いていることになりまして、この計算値が5月21日安値を割らない事実は現時点で非常に大事とせねばなりません。12月の月足実線に対する先行スパン上限が108.8円水準であることも大事です。

また12月25日は先に述べた変化日となりますが、11月28日から21日目、11月12日から32日目とこの日数も8月安値、9月安値からの上昇日数に見合うものとなっています。

現時点の安値110円水準は週足先行スパン、月足転換線であるだけに下げ止まりの可能性は充分考えてよい位置であることもご理解ください。

米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

2.モミアイ継続か下げ相場か

8月以降のPのP波動は、結果的には7月19日水準を中心とするモミアイ相場であったということができます。10月高値から7月19日高値までの値幅以上を下げていますから、現時点では7月19日水準のモミアイとは言えません。しかしながら、先に述べた108.931円を割り込むまではP構成の影響の範囲内に留まることから下げ明確化とはできず、7月高値からの基本数値、あるいは10月高値までの上昇時間経過からの反動の可能性は残ることになります。

126日目1月11日、139日目1月30日まで108.931円を割り込まずに推移ならばモミアイ継続の可能性は充分残るということになるでしょう。

12月25日から反発なく年内に108.931円を割り込むようなら値段はともかく当面の下げ時代と見ます。これは9週足、26週足、9ヶ月足、9週足の観点からという事になりますが改めて新年コメントで解説することにします。