このレポートのまとめ
- Lブランズ(LB)の決算は良かったが減配が嫌気された
- ベストバイ(BBY)の決算は良かった
- ロウズ(LOW)の決算はガイダンスが弱かった
- メドトロニック(MDT)の決算は良かった
- ターゲット(TGT)の決算は予想を下回った
- TJX(TJX)の決算はガイダンスが予想を下回った
- ギャップ(GPS)の決算は予想を上回った
■Lブランズ(LB)
女性下着ブランド、ビクトリアズ・シークレットなどを展開するLブランズ(ティッカーシンボル:LB)の第3四半期(10月期)決算は、一株当たり利益(EPS)が予想15セントに対し16セント、売上高が予想27億ドルに対し27.7億ドル、売上高成長率は前年同期比+6.0%でした。
既存店売上比較は+4.0%でした。
第4四半期は一株当たり利益(EPS)予想2.00ドルに対し新ガイダンス1.90~2.10ドルが提示されました。
同社は年間配当をこれまでの2.40ドルから1.20ドルへ減配します。これは配当性向を同社の歴史的な水準へ戻すために行われます。この減配によってセーブした現金は負債の圧縮に使われます。
ビクトリア・シークレット部門は新しくジョン・メーハスをCEOとして迎えます。ヤン・シンガーは辞任しました。ジョン・メーハスは現在トーリー・バーチの社長を務めています。過去にクラブ・モナコ、ポロ・ラルフローレンなどでリーダーシップを執って来ました。
■ベストバイ(BBY)
家電量販店ベストバイ(ティッカーシンボル:BBY)の第3四半期(10月期)決算は、一株当たり利益(EPS)が予想85セントに対し93セント、売上高が予想95.6億ドルに対し95.9億ドル、売上高成長率は前年同期比+2.9%でした。
既存店売上比較は+4.3%でした。これはガイダンスの2.5~3.5%を上回りました。内訳ではコンピューティングならびにスマホが+3.1%、エンターテイメントが+12.4%、家電が+8.4%でした。
国内オンライン売上高は+12.6%の12.1億ドルでした。
第4四半期は一株当たり利益(EPS)予想2.58ドルに対し、新ガイダンス2.48~2.58ドルが、売上高予想146.8億ドルに対し新ガイダンス144~148億ドルが提示されました。
通年の一株当たり利益(EPS)は予想5.11ドルに対し新ガイダンス5.09~5.19ドルが、売上高は予想427.4億ドルに対し新ガイダンス423~427億ドルが提示されました。既存店売上比較は+4~5%を見込んでいます。なお旧ガイダンスは+3.5~4.5%でした。
■ロウズ(LOW)
ホームセンターチェーンのロウズ(ティッカーシンボル:LOW)の第3四半期決算は、一株当たり利益(EPS)が予想98セントに対し1.04ドル、売上高が予想173.6億ドルに対し174.1億ドル、売上高成長率は前年同期比+3.8%でした。
既存店売上比較は+1.5%でした。米国ホーム・インプルーブメント部門の既存店売上比較は+2.0%でした。
2019年度は一株当たり利益(EPS)予想5.16ドルに対し、新ガイダンス5.08~5.13ドルが、売上高予想715.9億ドルに対し新ガイダンス700億ドルが提示されました。既存店売上比較は+2.5%を見込んでいます。
■メドトロニック(MDT)
医療機器大手メドトロニック(ティッカーシンボル:MDT)の第2四半期(10月期)決算は、一株当たり利益(EPS)が予想1.15ドルに対し1.22ドル、売上高が予想73.5億ドルに対し74.8億ドル、売上高成長率は前年同期比+6.1%でした。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想5.12ドルに対し、これまでのガイダンス5.10~5.15ドルが堅持されました。売上高は新ガイダンス+5.0~5.5%が提示されました。旧ガイダンスは+4.5~5.0%でした。
■ターゲット(TGT)
ディスカウントストアチェーンのターゲット(ティッカーシンボル:TGT)の第3四半期(10月期)決算は、一株当たり利益(EPS)が予想1.11ドルに対し1.09ドル、売上高が予想178.1億ドルに対し175.9億ドル、売上高成長率は前年同期比+5.7%でした。
既存店売上比較は+5.3%でした。実店舗、ネット通販ともに健全でした。ネット通販は+49%でした。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想5.42ドルに対し、これまでのガイダンス5.30~5.50ドルが堅持されました。第4四半期の既存店売上比較は+5%を見込んでいます。
■TJX(TJX)
オフプライスストアTJX(ティッカーシンボル:TJX)の第3四半期(10月期)決算は、一株当たり利益(EPS)が予想61セントに対し63セント、売上高が予想95億ドルに対し98.3億ドル、売上高成長率は前年同期比+12.1%でした。
既存店売上比較は+7%でした。
第4四半期は一株当たり利益(EPS)予想71セントに対し、新ガイダンス66~67セントが提示されました。輸送費・賃金の高騰が一株当たり利益(EPS)を-5%程度押し下げると見込んでいます。
■ギャップ(GPS)
衣料品小売店ギャップ(ティッカーシンボル:GPS)の第3四半期(10月期)決算は、一株当たり利益(EPS)が予想68セントに対し69セント、売上高が予想40億ドルに対し40.9億ドル、売上高成長率は前年同引き+6.5%でした。既存店売上比較は±0%でした。ちなみに第2四半期は+2%でした。部門別ではオールドネイビーが+4%、ギャップが-7%、バナナリパブリックが+2%でした。
同社は「オールドネイビー、バナナリパブリックは好調だったがギャップのパフォーマンスには大いに不満を持っている」とコメントしました。ブランドのテコ入れのために大胆な措置を講じると述べました。
2019年度の一株当たり利益(EPS)は予想2.56ドルに対し、新ガイダンス2.55~2.60ドルが提示されました。旧ガイダンスは2.55~2.70ドルでした。既存店売上比較に関しては「±0%か、少し上」とコメントしました。