10月高値を更新するには半年以上かかりそう
日経平均は再び軟化していますが、この動きは当然あるべき姿ではないでしょうか。先週11月8日の高値(22,583円)において、10月の急落過程で形成したもみ合いの中値(22,585円)まで戻しており、上昇一服になりやすい動きです。
ダウ平均も、ナスダックも、日経平均も、日足の一目均衡表をみると、先週の中盤から週末にかけては雲が上に付き上がっているのがわかります。今になって言えることかもしれませんが、日経平均は過去の累積売買代金が多かった水準にも差し掛かっていたので、押し戻されても不思議ではありません。
10月高値(24,448円)からの急落で、8月や7月の安値を下回ったわけですから、10月安値(20,971円)からのリバウンドで一気に上昇する体力があるはずがないわけです。
上げ続けるためには準備が必要です。その準備を構成するのが、底固め。23,000円を明確に超えるまでは、値固めの範ちゅうと思っていた方がよいと思います。
さて、今後の動きですが、先週も取り上げましたように、楽観シナリオがあります。直近の10月高値(24,448円)~10月安値(20,971円)までの下落幅3,477円は、1月高値(24,129円)~3月安値(20,347円)までの下落幅3,782円を上回っていません。
つまり、このまま後者の下落幅以内でとどまることができれば、10月相場でサポートになった24ヶ月線上で下値を固め、来年は再び高値更新に向けた上昇波動につながる展開です。
直近の10月高値が1月高値を上回るのに、半年以上かかったわけなので、再び10月の年初来高値を更新するには、それぐらいの日時がかかると考えた方が相場的には自然。なので、まだまだ不安定に上げ下げはします。
重要なタイミングが続く中、目先はもう少し下げるか
11月13日の下げの理由は米国株安です。ダウ平均が600ドル安、ナスダックが200ポイントの大幅安。
その理由が、
「アップルのサプライヤーの米ルメンタム・ホールディングスが大口顧客からの出荷減少要請を受け、10-12月期の業績見通しを引き下げたことで、アップルのiPhone新モデルの販売不振が警戒された」
「マレーシアの財務省がゴールドマン・サックスに対して、不正を理由に資金調達にからんで支払った6億ドルのフィーの全額返還を求めたとの報道が嫌気された」
とか。どうも、納得のいく要因ではありません。
下げた要因をこじつけているだけであって、単なる相場のリズムで、下げているだけのような気がします。
日米株とも、目先的にもう少し下げるかもしれませんが、日経平均は11月14日が変化日の候補です。7月5日安値~9月7日安値までの「46日間」が先に応答する日です。いずれにしても、11月16日まで重要なタイミングが続きますので、足元の突っ込みはいったん買いではないかと。