このレポートのまとめ

  1. シェブロン(CVX)の決算は、まちまちだった
  2. エクソン・モービル(XOM)の決算は予想を上回った
  3. アルセロール・ミッタル(MT)の決算は予想を下回った
  4. アッヴィ(ABBV)の決算は予想を上回った
  5. アリババ(BABA)の決算は、まちまちだった
  6. クラフト・ハインツ(KHC)の決算は、まちまちだった
  7. ブルーム・エナジー(BE)の決算は予想を上回ったが認証が少なかった
  8. LGIホーム(LGIH)の決算は、まちまちだった
  9. トゥイリオ(TWLO)の決算は予想を上回った
  10. マッチ・グループ(MTCH)の決算はガイダンスが悪かった
  11. アップワーク(UPWK)の決算は、まちまちだった
  12. ロク(ROKU)の決算は良かったが期待が高かったので株価は売られた
  13. スクエア(SQ)の決算は来期の一株利益(EPS)ガイダンスが予想より低かった
  14. ファーフェッチ(FTCH)の決算は、まちまちだった
  15. ドロップボックス(DBX)の決算は良かった
  16. ウォルト・ディズニー(DIS)の決算は予想を上回った

■シェブロン(CVX)

シェブロン(ティッカーシンボル:CVX)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想2.06ドルに対し2.11ドル、売上高が予想471.7億ドルに対し439.9億ドル、売上高成長率は前年同期比+21.5%でした。

純利益は40.47億ドルでした。前年同期は19.52億ドルでした。純利益の内訳は川上部門が33.79億ドル、川下部門が13.73億ドル、その他が-7.05億ドルでした。

川上部門利益のうち米国が8.28億ドル(去年は赤字の2,600万ドル)、海外が25.51億ドル(去年は5.15億ドル)でした。

川下部門利益のうち米国が7.48億ドル(去年は6.4億ドル)、海外が6.25億ドル(去年は11.74億ドル)でした。

今回の決算は川上部門で9.3億ドル相当の資産毀損の損金計上を含んでいます。これはノン・キャッシュです。またアフリカで精製、マーケティング、潤滑油事業を売却した際の一時益3.5億ドルも含んでいます。

生産高は296万BOE/日でした。ちなみに前年同期は272万BOE/日でした。

営業キャッシュフローは96億ドルでした。

シェブロン(CVX)日足チャート
出所:トレードステーション

■エクソン・モービル(XOM)

エクソン・モービル(ティッカーシンボル:XOM)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.22ドルに対して1.46ドル、売上高が予想729.1億ドルに対して766.1億ドル、売上高成長率は前年同期比+25.4%でした。

純利益は前年同期比+57%の62.4億ドルでした。ちなみに第2四半期は39.5億ドルでした。

内訳は以下の通り:

米国川上部門6.06億ドル(去年は赤字の2.38億ドル)
海外川上部門36.23億ドル(去年は18.05億ドル)
米国川下部門9.61億ドル(去年は3.91億ドル)
海外川下部門6.81億ドル(去年は11.4億ドル)
米国化学部門4.04億ドル(去年は4.03億ドル)
海外化学部門3.09億ドル(去年は6.89億ドル)

 

生産高は以下の通り:

<石油(kbd)>

米国 555
カナダ 454
欧州 127
アフリカ 387
アジア 706
オーストラリア 57

合計 2,286

 

<天然ガス(mcfd)>

米国 2,549
カナダ 224
欧州 1,004
アフリカ 16
アジア 3,685
オーストラリア 1,523

合計 9,001

 

石油+天然ガスの合計(koebd)3,786

 

設備投資額は65.86億ドルでした。これは前年同期比+10%でした。

営業キャッシュフローは111億ドルでした。

エクソン・モービル(XOM)日足チャート
出所:トレードステーション

■アルセロール・ミッタル(MT)

アルセロール・ミッタル(ティッカーシンボル:MT)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.45ドルに対し89セント、売上高が予想193.3億ドルに対し185.2億ドル、売上高成長率は前年同期比+5.0%でした。

営業利益は15.7億ドルでした。前年同期は12.3億ドルでした。EBITDAは27.3億ドルでした。前年同期は19.2億ドルでした。トン当たりEBITDAは133ドルでした。去年同期は89ドルでした。

営業キャッシュフローは6.34億ドルでした。前年同期は7.63億ドルでした。フリー・キャッシュフローは-1.47億ドルでした。前年同期は1.26億ドルでした。

粗鋼生産は前年同期比-1.4%の2,330万トンでした。出荷は-5.4%の2,050万トンでした。鉄鉱石出荷は-5.6%の1,420万トンでした。

アルセロール・ミッタル(MT)日足チャート
出所:トレードステーション

■アッヴィ(ABBV)

アッヴィ(ティッカーシンボル:ABBV)の第3四半期決算は一株利益(EPS)予想2.01ドルに対し2.14ドル、売上高予想82.3億ドルに対し82.4億ドル、売上高成長率は前年同期比+17.7%でした。

ヒュミラ売上高は+9.0%の51.24億ドルでした。為替は-0.8%の影響を与えました。米国でのヒュミラ売上高は+12.5%でした。海外は+4.2%(但し為替要因-2.4%を除く)でした。

イムブルビカ売上高は9.72億ドルでした。うち米国は+41.5%の8.12億ドル、海外は+40.1%の1.6億ドルでした。

2018年度の一株利益(EPS)は予想7.88ドルに対し新ガイダンス7.90~7.92ドルが提示されました。

四半期配当はこれまでの96セントを1.07ドルに引き上げます。最初の増配の払い出し日は2019年2月15日です。

アッヴィ(ABBV)日足チャート
出所:トレードステーション

■アリババ(BABA)

アリババ(ティッカーシンボル:BABA)の第2四半期(9月期)決算は一株利益(EPS)が予想1.10ドルに対し1.40ドル、売上高が予想125.1億ドルに対し124億ドル、売上高成長率は前年同期比+54%でした。

コマース売上高は前年同期比+56%の724.8億人民元(105.5億ドル)でした。第1四半期の成長率は+61%でした。

クラウドコンピューティング売上高は+90%の56.7億人民元(8.25億ドル)でした。第1四半期の成長率は+93%でした。

デジタルメディア&エンターティメント売上高は+24%の59.4億人民元(8.65億ドル)でした。第1四半期の成長率は+46%でした。

イノベーション・イニシアチブ売上高は+20%の10.7億人民元(1.55億ドル)でした。第1四半期の成長率は+64%でした。

アニュアル・アクティブ・コンシュマーは6.01億人でした。第1四半期は5.76億人、前年同期は4.88億人でした。

モバイルMAUは6.66億人でした。第1四半期は6.34億人、前年同期は5.49億人でした。

営業利益は135億人民元(19.7億ドル)でした。これは前年同期比-19%でした。その理由はEle.meとCainiao Networkをデジタルメディア&エンターティメント部門に統合したためです。

修正EBITDAは267.1億人民元(38.9億ドル)でした。これは前年同期比+7%でした。

修正EBITDAマージンは31%でした。前年同期は45%でした。

営業キャッシュフローは314億人民元(45.7億ドル)でした。これは前年同期比+4%でした。

2019年度の売上高ガイダンスは3,750~3,830億人民元を見込んでいます。経済の見通しが流動的なので、このところマーケットプレースで増えたユーザーならびにエンゲージメントにより増えた在庫分に関し、マネタイゼーションを急がないという決定を下したからです。

アリババ(BABA)日足チャート
出所:トレードステーション

■クラフト・ハインツ(KHC)

クラフト・ハインツ(ティッカーシンボル:KHC)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想81セントに対し78セント、売上高が予想63.1億ドルに対し63.8億ドル、売上高成長率が前年同期比+1.6%でした。

オルガニックな売上高成長率は+2.6%でした。価格は-0.9%でした。米国での値引き、コモディティー原価の下落を主に新興国におけるインフレ・プレッシャーを背景とした値上げで相殺しました。ボリューム成長は+3.5%でした。

クラフト・ハインツ(KHC)日足チャート
出所:トレードステーション

■ブルーム・エナジー(BE)

ブルーム・エナジー(ティッカーシンボル:BE)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想-17セントに対し-13セント、売上高が予想1.85億ドルに対し1.9億ドル、売上高成長率は前年同期比+102.8%でした。

第3四半期中206件のアクセプタンス(認証)を獲得しました。これは予想を下回りました。それは発電量に換算すると20.6メガワッツに相当し、前年同期比+46.1%でした。

第4四半期は225~275件のアクセプタンスを見込んでいます。平均単価はキロワット当り6,495ドルから6,845ドルを見込んでいます。コストは5,040~5,390ドルを見込んでいます。

ブルーム・エナジー(BE)日足チャート
出所:トレードステーション

■LGIホーム(LGIH)

LGIホーム(ティッカーシンボル:LGIH)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.54ドルに対し1.52ドル、売上高が予想3.79億ドルに対し3.8億ドル、売上高成長率は前年同期比+4.0%でした。

第3四半期中の成約件数は1,601件でした。これは前年同期の1,729件より-7.4%でした。この減少の主因はフロリダ州で団地が完売した後、次の団地への移行期にさしかかったためです。

成約件数が減ったにもかかわらず売上高が前年同期比+4.0%だった理由は平均販売価格の上昇です。

平均販売価格は前年同期比+12.3%の237,582ドルでした。よりハイグレードな住宅が良く売れた事、全体に価格がUPしたことが平均販売価格の上昇に寄与しました。

修正グロスマージンは27.4%でした。これは前年同期の26.5%より改善しました。

2018年通年の一株利益(EPS)は予想6.45ドルに対し新ガイダンス6.50~7.25ドルが提示されました。通年のグロスマージンは24.5%~26.5%を見込んでいます。平均販売価格は225,000~235,000ドルを見込んでいます。

LGIホーム(LGIH)日足チャート
出所:トレードステーション

■トゥイリオ(TWLO)

トゥイリオ(ティッカーシンボル:TWLO)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想2セントに対し7セント、売上高が予想1.52億ドルに対し1.69億ドル、売上高成長率は前年同期比+68.0%でした。

アクティブ・カスタマー数は61,153でした。前年同期は46,489でした。

第4四半期は一株利益(EPS)予想2セントに対し3~4セントが提示されました。売上高は予想1.61億ドルに対し新ガイダンス1.83~1.85億ドルが提示されました。

トゥイリオはセンドグリッドを買収します。

トゥイリオ(TWLO)日足チャート
出所:トレードステーション

■マッチ・グループ(MTCH)

マッチ・グループ(ティッカーシンボル:MTCH)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想36セントに対し44セント、売上高が予想4.38億ドルに対し4.44億ドル、売上高成長率は前年同期比+29.4%でした。

平均サブスクライバー数は+23%の810万人でした。ティンダーは+61%の411万人でした。

第4四半期は売上高予想4.54億ドルに対し新ガイダンス4.4~4.5億ドルが提示されました。EBITDAは予想1.71億ドルに対し新ガイダンス1.65~1.7億ドルが提示されました。

一株当たり2ドルの特別配当が発表されました。

マッチ・グループ(MTCH)日足チャート
出所:トレードステーション

■アップワーク(UPWK)

アップワーク(ティッカーシンボル:UPWK)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想-3セントに対し-4セント、売上高が予想6,224万ドルに対し6,410万ドル、売上高成長率は前年同期比+22.6%でした。

グロスマージンは68%でした。これは前年同期と一致しました。

クライアント支出リテンション率は108%でした。これは前年同期の95%から上昇しました。

第4四半期の売上高は予想6440万ドルに対し新ガイダンス6,450~6,600万ドルが提示されました。修正EBITDAは赤字の75万ドルから黒字の25万ドルを予想しています。

アップワーク(UPWK)日足チャート
出所:トレードステーション

■ロク(ROKU)

ロク(ティッカーシンボル:ROKU)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想-11セントに対し-9セント、売上高が予想1.71億ドルに対し1.73億ドル、売上高成長率は前年同期比+38.9%でした。

プラットフォーム売上高は前年同期比+74%の1億ドルでした。

粗利益は+58%の7,900万ドルでした。

稼働口座数は+43%の2,380万口座でした。

ストリーミング時間は+63%の62億時間でした。

顧客平均単価(ARPU)は+37%の17.34ドルでした。

第4四半期売上高は予想2.59億ドルに対し新ガイダンス2.65億ドルが提示されました。

ロク(ROKU)日足チャート
出所:トレードステーション

■スクエア(SQ)

スクエア(ティッカーシンボル:SQ)の第3四半期は一株利益(EPS)が予想11セントに対し13セント、売上高が予想4.14億ドルに対し4.31億ドル、売上高成長率は前年同期比+67.7%でした。

トランザクション売上高は+29%の6.55億ドルでした。決済総額(GPV:Gross Payment Volume)に占めるトランザクション利益は1.07%でした。前年同期は1.05%でした。

サブスクリプション売上高は1.66億ドルでした。ウィーブリーとゼスティーを除いたサブスクリプション売上高は前年同期比+117%の1.41億ドルでした。

ハードウェア売上高は+74%の1,800万ドルでした。

第4四半期は一株利益(EPS)が予想15セントに対し新ガイダンス12から13セント、売上高が予想4.39億ドルに対し新ガイダンス4.46~4.51億ドルが提示されました。

スクエア(SQ)日足チャート
出所:トレードステーション

■ファーフェッチ(FTCH)

ファーフェッチ(ティッカーシンボル:FTCH)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想-29セントに対し-30セント、売上高が予想1.14億ドルに対し1.32億ドル、売上高成長率は前年同期比+52.1%でした。

第4四半期に入ってからのマーケットプレースの売上トレンドは好調であり、第4四半期のGMVは4.35~4.45億ドルを見込んでいます。

ファーフェッチ(FTCH)日足チャート
出所:トレードステーション

■ドロップボックス(DBX)

ドロップボックス(ティッカーシンボル:DBX)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想6セントに対し11セント、売上高が予想3.53億ドルに対し3.6億ドル、売上高成長率は前年同期比+25.7%でした。

課金ユーザー数は1,230万人でした。前年同期は1,040万人でした。

ユーザー当たり単価(ARPU)は118.6ドルでした。前年同期は112.05ドルでした。

米国会計基準のGAAPグロスマージンは75%でした。前年同期は68.1%でした。

GAAP営業マージンは-2.5%でした。前年同期は-5.7%でした。

ノンGAAP営業マージンは12.8%でした。ちなみに前年同期は8.2%でした。

営業キャッシュフローは1.28億ドルでした。フリー・キャッシュフローは1.2億ドルでした。

ドロップボックス(DBX)日足チャート
出所:トレードステーション

■ウォルト・ディズニー(DIS)

ウォルト・ディズニー(ティッカーシンボル:DIS)の第4四半期(9月期)決算は一株利益(EPS)が予想1.35ドルに対し1.48ドル、売上高が予想137.6億ドルに対し143億ドル、売上高成長率は前年同期比+11.9%でした。

部門別売上高はメディア・ネットワークス部門が59.6億ドル(+9%)、テーマパークが50.7億ドル(+9%)、映画部門が21.5億ドル(+50%)、コンシュマー部門が11.2億ドル(-8%)でした。

部門別営業利益はメディア・ネットワークス部門が15.3億ドル(+4%)、テーマパーク部門が8.29億ドル(+11%)、映画部門が5.96億ドル(+100%)、コンシュマー部門が3.37億ドル(-10%)でした。

なお今期からビデオストリーミング会社BAMTechがメディア・ネットワークス部門の中のケーブル部門に含まれています。現在、BAMTechは赤字なのでそれがメディア・ネットワークス部門の利益の足を引っ張りました。

メディア・ネットワークス部門のもうひとつの部門はブロードキャスティング部門ですが、今期はアフィリエート売上高の好調と契約更新時の値上げで増収増益になりました。

映画部門の増収は『インクレディブルズ2』『アントマン・アンド・ジ・ワスプ』の成功に因るところが大きいです。

ウォルト・ディズニー(DIS)日足チャート
出所:トレードステーション