【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 26180.30  △545.29 (11/7)
NASDAQ: 7570.75  △194.79 (11/7)

1.概況

米国市場は米中間選挙で上院は与党の共和党が過半数を維持し、下院は野党の民主党が過半数を奪回するといった想定通りの結果に落ち着いたことで買い安心感が広がり大幅続伸となりました。ダウ平均は153ドル高でスタートすると一日を通して上げ幅を広げる展開となりました。引け間際に565ドル高まで買われたダウ平均は結局545ドル高の26,180ドルで取引を終え3日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も194ポイント高の7,570ポイントと続伸となっています。

2.経済指標等

9月の米消費者信用残高は109億2262万ドルに止まり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも一般消費財・サービスが3%以上上昇したほか、ヘルスケアと情報技術も3%近く上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄はプロクター・アンド・ギャンブル(PG)を除く29銘柄が上げました。そのなかでも米中間選挙の結果を受けてインフラ投資が進むとの期待からキャタピラー(CAT)が4%以上上げたうえ、ねじれ議会で現行の米医療制度がおおむね維持されるとの思惑からユナイテッドヘルス・グループ(UNH)も4%を超える上昇となりました。また、マイクロソフト(MSFT)も4%近く上げたほか、ファイザー(PFE)とダウ・デュポン(DWDP)、インテル(INTC)、スリーエム(MMM)、アップル(AAPL)、シスコシステムズ(CSCO)も3%を超える上昇となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、決算で1株利益が市場予想を上回った医療保険のヒューマナ(HUM)が6%を上回る上昇となりました。一方でファッション・ブランドのマイケル・コース(KORS)が決算で売上高が市場予想を下回ったことで急落し14%以上下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%高い3.23%となりました。ドル円は113円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて大きく上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の22,500円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)