果たしてアメリカの中間選挙は、大方の予想通り、上院は共和党が過半数を確保し、下院は民主党の勝利となりました(このつぶやきを書いている時点では、未だ過半数の確定にまでは至っており
ませんが)。ほぼ予想通りではありますが、一部が期待したほどには民主党の風は吹かなかったということでしょう。そして民主党が躍進した場合の期待値は、残念ながら株価にはマイナスなので、それが剥離して、株価は少し上がりました(米株の話です)。歴史的には、共和党が政権を持ち、上院下院がねじれている状況が、株価には最もいいという統計もあるので、まぁマーケット的には大きな問題は起きないでしょう。

気になるのは、アメリカ国内の分断です。私の印象では、アメリカの人は元来大らかで、英語本来の意味でのリベラルなところがあって、色々な価値観を許容し、「ま、でも俺たちみんな、世界一いい国アメリカ市民じゃん」という明るめのノリがあったと思うのですが、それがなくなって来ているように見えます。しかしそれは外国人としての私の大きな誤解であって、そもそもアメリカは昔も今も分断しているのかも知れません。それをトランプが、いやむしろアメリカを取り巻く世界情勢が、その分断を浮き彫りにしてきた。そのような状況でしょうか。

いずれにしても、大きな民主的プロセスがひとつ経られたことは、全般に見ていいことだと思います。アメリカの経済、市場、政治が、より良くなっていくことを期待したいと思います。