東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は604円安の2万2010円と大幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場でダウ平均が100ドルを超す下げとなったことを受け、日経平均は210円安の2万2404円と反落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も軟調に推移するとまもなく400円を超す下げとなり、その後もほとんど反発することなく推移した日経平均は前場を494円安で終えました。日経平均は後場に入っても下げ幅を広げる展開となり、下げ幅が600円を超えると一時は621円安の2万1993円と2万2000円の節目を割り込む場面もありました。日経平均は引けにかけてわずかに値を戻し結局604円安の2万2010円と1日の安値水準で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆5724億円と昨日からは増加しましたが、日経平均が600円を超す下げとなった割にはあまり膨らみませんでした。東証33業種はすべて下落しました。中でも金属製品が6%を超す下げとなったほか、建設業、ガラス土石製品も4%超下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は総じて下落しました。中でも売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が3%近く下げたほか、三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)、三井住友(8316)、武田薬品(4502)がいずれも2%前後の下げとなりました。その他材料が出たところでは、住宅・不動産情報ポータルサイト「HOME'S」を運営するLIFULL(2120)が17%高と大幅に上昇しストップ高となりました。昨日発表した第3四半期決算が好調だったことが好感されました。一方で子ども服などを手がける西松屋チェーン(7545)は10月の既存店売上高(20日締め)が前年同月比5.4%減と軟調だったことが嫌気され5.5%の大幅安で年初来安値を更新しました。また、今期の業績予想を大幅に下方修正した住宅設備最大手のLIXILグループ(5938)も16%近い大幅安で年初来安値を更新しています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は600円超の大幅安となりました。日経平均がこれほど下げるほどの悪材料が出たわけではなく、1日の下げとしては過剰な印象を受けます。引き続き荒っぽい値動きが続きそうで、警戒感を強めて望んだほうが良さそうです。目先はやはり日経平均が2万2000円の節目を死守できるかがポイントとなりそうです。本日の大引け後には日本電産(6594)が決算発表を行いました。決算発表の幕開けとして意識されやすく明日のマーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)