日経平均はE計算値でいったん頭打ちとなりました。前回もお伝えしましたが、「持ち株売却」の上値メドの計算値です。7/5安値(21,462円)~7/18高値(22,949円)までの上昇幅1,487円を、7/18高値からさらに上げる(22,949円+1,487円)と、24,436円になります。単なる偶然なのかもしれませんが、10/2の変化日に生じたE計算値なので、縦(株価水準)と横(日柄)の均衡点だったといえます。

ただ、どう考えても、直近高値までの上昇値幅は、5月以降の長いもみ合い期間に対してまだ短いと思われます。つまり、短期的な調整局面が一巡したあとは、再び高値更新をともなう波動形成が予想されます。その場合、3月安値を起点とした、もっと大きい波動のE計算値とみれば、25,753円付近。ざっくり26,000円程度が上値の目安になってくるかもしれません。

さて、E計算値といえば、最近急上昇してきたアメリカの長期金利や、ドル/円相場にも適用可能です。それが当たるかはまた別の話。

アメリカの長期金利(10年債利回り)は、月足の一目均衡表では、「三役好転」という上昇しやすい状況になっていて、2014年高値3.04%なども上抜け、転換線をサポートに下げない相場が続いていました。そんな状態から、急速に騰勢を強めてきたわけです。

遡ること、2016年に安値1.32%を付け、そこから約半年で2.64%と初動で倍になりました。その後は調整になりましたが、再び2.64%を上回ったことで、さらに金利が上昇する可能性が高まったのです。E計算値は初動の上げ幅が、さらに上に乗っかると仮定すると3.96%近くになります。あり得るでしょうね。

アメリカの長期金利に連想することがある、ドル/円相場も今年の週足でみると、3月安値(104.63円)から7月高値(113.15円)まで8.52円程度の円安が生じました。その後の調整のあと114円台まで円安が進んだので、さらに円安が進む可能性が高まったのです。E計算値は初動の上げ幅が、さらに上に乗っかると仮定すると121.67円近くになります。すぐには無理でしょうけど、来年に向けてはあり得るでしょうね。

「テクニカル分析をもっと学びたい」という読者の方々へ。筆者からお知らせがあります!NASAのロケットサイエンティストから転身、アルゴリズムを駆使したシステム・トレーディングの先駆者であるペリー・カウフマン氏が、日本テクニカルアナリスト協会(NTAA)主催で特別講演をすることになりました。

米国株、日本株、FXなどのデータ分析の結果、トレードで利益を上げる方法やリスクについて、分かりやすく解説していただきます。また、シカゴマーカンタイル取引所(CME)などで辣腕トレーダーとして名をはせたバーバラ夫人も来日。長期投資のカウフマン氏と短期投資のバーバラ夫人の会話も興味がそそられます。ご興味のある方は、こちらからお早めにお申し込みください。
http://www.ntaa.or.jp/mw_wp/pk-conference(外部サイトへ遷移します)
※詳細につきましては、当協会ホームページにてご案内しております。

 

「トレーダーズ・プレミアム」は、個人投資家の心強い味方です!!
(DZHフィナンシャルリサーチのウェブサイトに遷移します。)