初心者でもわかりやすい金融用語集

リスク加重資産

リスク リスクリスクとは、投資やビジネスなどの経済活動において、予期しない損失が生じる可能性のことです。リスクには様々な種類があり、市場リスク、信用リスク、運用リスク、流動性リスクなどが挙げられます。 市場リスク... 加重資産とは、バーゼルⅢ規制で 自己資本 自己資本自己資本(貸借対照表では純資産)とは、企業が所有する資産のうち、外部からの借入れや負債ではなく、株主やオーナーから提供された資金や、企業が自ら生み出した利益を指します。具体的には、株主資本や留保利益が... 比率を算出する際に、 信用リスク 信用リスク信用リスクとは、倒産などによって、貸し手が貸したお金を借り手が返済できないリスクのことです。金融取引において、借り手が約束した条件でお金を返せない場合、貸し手は損失を被る可能性があります。 このリス... を考慮して算出する資産額を指します。銀行や金融機関が保有する資産のうち、リスクの大きさに応じて重み付けされた資産の総額を表します。

金融機関は様々な種類の資産を持っていますが、それぞれの資産には異なるリスクが伴います。例えば、政府発行の 国債 国債国債とは、政府が資金を調達するために発行する債券のことです。政府が発行するため、信用度が高く、他の債券や株式などの金融商品と比べてリスクが低いとされています。国債を購入する投資家は、政府にお金を貸し、... は比較的リスクが低いとされる一方、企業への貸出はリスクが高いと見なされることがあります。

リスク加重資産は、これらの資産をリスクの大きさに応じて重み付けし、合計したものです。この計算は、金融機関が実質どのくらいリスクを取っているかを評価するために重要であり、自己資本比率の算出に用いられます。

自己資本比率とは、金融機関の自己資本をリスク加重資産で割った比率であり、金融機関の財務健全性を示す指標です。リスク加重資産が大きいほど、自己資本比率は低くなり、逆にリスク加重資産が小さいほど、自己資本比率は高くなります。

このように、リスク加重資産は金融機関のリスク管理や規制遵守において重要な役割を果たしています。