東京市場まとめ

1.概況

日経平均は440円高の65,133円と、反発して取引を開始しました。前日の米国市場では、米国とイランの戦闘終結に向けての期待から、主要3指数が揃って最高値を更新しました。日本市場でも米株高の流れを引き継ぎ、朝方から堅調に推移し、前引けは1,203円高の65,896円となりました。

後場は一段と上げ幅を拡大しました。15時5分には1,811円高の66,505円をつけ、取引時間中の最高値を更新しました。その後も高値圏で推移した日経平均は、最終的に1,636円高の66,329円で史上最高値を更新し取引を終えました。

TOPIXは55ポイント高の3,957ポイントで4営業日ぶりに反発し、同じく最高値を更新しました。新興市場では東証グロース250指数が13ポイント安の818ポイントで反落しました。

2.個別銘柄等

SUMCO(3436)は一時20.9%高の4,047円をつけ、年初来高値を更新しました。28日、国内証券が同社の目標株価を従来の2,270円から4,100円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは「株価に割安感がある」と評価しています。

アルプスアルパイン(6770)は1.7%安の2,171円をつけ、続落となりました。28日、中期経営計画の最終年度である2028年3月期の純利益見通しを従来計画から20億円引き下げると発表しました。2027年3月期(今期)予想比では約4割増の430億円を見込むものの、電気自動車(EV)市場の減速などから事業環境の厳しさを意識した売りが出ました。

キーエンス(6861)は6.6%高の80,110円をつけ、5営業日ぶりとなる大幅反発となりました。28日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」に、目標株価は従来の8万2000円から10万円に引き上げ、これを材料視した買いが優勢となりました。

伊藤園(2593)は5.1%高の3,008円をつけ、大幅続伸となりました。28日、2026年4月期(前期)の当期純利益が従来予想の10億円を上回り、前の期比76%減の34億円になったと発表しました。業績予想の上方修正に加え、市場予想を上回ったことが好感されました。

医療介護法人支援を手掛けるシーユーシー(9158)は4.5%高の814円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。28日、同業であるライブラを買収したと発表しました。買収による業績拡大を期待した買いが入りました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は米株高の流れを引き継ぎ、最高値を更新する大幅反発となりました。米国とイランの戦闘終結に右往左往する展開が続いていますが、韓国総合株価指数(KOSPI)の上昇など半導体株のグローバルな株高がそれを凌駕している印象です。来週は3日に植田日銀総裁の講演が予定されているほか、5日は米国で5月分の雇用統計の発表が控えており、中銀や経済指標の動向が注目されそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)