1.概況
本日の日経平均は135円安の2万2261円と3日ぶりに反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も下落しましたが新興市場のマザーズ指数は1%超上げています。先週末の米国市場で主要指数が下落し、ドル円が112円台前半まで円高に振れたことが嫌気され日経平均は116円安の2万2279円と反落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に急速に下げ幅を縮めて一時プラスに転じましたが、プラス圏で推移したのは一瞬だけで、その後は再びマイナスに転じて下げ幅を広げる展開となりました。前場を125円安で終えた日経平均は、後場に入ってさらに下げ幅を広げると一時は下げ幅が180円を上回る時間帯もありました。日経平均は引けにかけてやや下げ幅を縮めましたが、結局135円安と反落して取引を終えています。東証1部の売買代金は2兆3496億円と3兆円割れとなりました。東証33業種は小売業や水産・農林業、非鉄金属など14業種が上昇しました。一方で保険業や証券商品先物、石油石炭製品など19業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)が小幅に下げたほか、三菱UFJ(8306)、SUMCO(3436)、ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)、みずほ(8411)、三井住友(8316)がいずれも下げています。一方でソニー(6758)、安川電機(6506)、トヨタ自動車(7203)はそれぞれ堅調でした。材料が出たところでは、6000億円の増資決議を行ったと発表した東芝(6502)は6%近い大幅安となりました。一方でKDDI(9433)による株式の追加取得が発表されたライフネット生命保険(7157)は5%超上昇しました。また、大手証券が投資判断と目標株価を引き上げた前田建設工業(1824)は8%超の大幅高となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は反落しました。商いも先週に比べて大きく減っており企業の決算発表が終了し国内外ともやや材料難となるなかで様子見姿勢が強まりつつあるのかもしれません。こうしたなかで日経平均が2万2000円の節目を大きく割り込まずに推移できるか注目したいところです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)