1.概況
本日の日経平均は389円高の2万2937円と大幅に続伸し1992年1月以来の高値をつけました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が史上最高値を更新したものの、高値警戒感もあり日経平均は29円安の2万2518円で寄り付きました。すぐにプラスに転じた日経平均はほぼ1日を通して上げ幅を広げる展開となりました。前場を185円高で終えた日経平均は後場に入ってもさらに上げ幅を拡大し、一時は上げ幅が400円を超す時間帯もありました。日経平均は結局389円高と1日の高値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は3兆5126億円となりました。東証33業種は水産・農林業と金属製品を除く31業種が上昇しました。中でも鉱業と海運業が3%を超える上昇となったほか、石油石炭製品も3%近く上げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金トップはソフトバンクグループ(9984)で1%強上昇しました。その他にもソニー(6758)、任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、ファナック(6954)、キーエンス(6861)などが上昇しました。一方で神戸製鋼所(5406)は下げています。材料が出たところでは、昨日第1四半期の決算発表を行い今期の業績予想を上方修正したドンキホーテホールディングス(7532)が4%超の大幅高となりました。また、原油高を受け国際石油開発帝石(1605)、石油資源開発(1662)、出光興産(5019)、昭和シェル石油(5002)などの関連株がいずれも堅調でした。中でも石油資源開発は6%の大幅高となっています。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均の上昇の勢いは止まらず400円近い大幅高となりました。本当の大相場の様相を呈しています。本日の大引け後にはトヨタ自動車が中間決算を発表し、今期の営業利益予想を上方修正するとともに自社株買いを発表しました。明日のマーケットの反応が注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)