1.概況
本日の日経平均は239円高の2万1696円と大幅に上昇し、史上初の15連騰となりました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。先週末の米国市場で主要3指数が揃って史上最高値を更新したことに加え、週末の衆院総選挙で与党が圧勝しドル円が一時114円台まで円安に振れたことも好感され、日経平均は251円高の2万1709円で寄り付きました。日経平均は高値警戒感もあってか寄り付き後は徐々に上げ幅を縮めると一時は上げ幅が160円足らずとなる場面がありましたが、その後再び上げ幅を広げると前場を200円高で終えました。日経平均は後場に入って再び騰勢を強め、13時半頃に265円高と1日の高値をつけました。引けにかけても堅調に推移した日経平均は、結局239円高と高値圏で取引を終え史上初の15連騰を達成しました。東証1部の売買代金は2兆5942億円となりました。東証33業種は空運業を除く32業種が上昇しました。中でもパルプ・紙や鉄鋼、電気機器などが高い上昇率となりました。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね堅調でした。売買代金トップのenish(3667)が9%超の大幅高となったほか、任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、ソフトバンクグループ(9984)、SUMCO(3436)、東京エレクトロン(8035)などがそれぞれ上昇しました。一方でトヨタ自動車(7203)と神戸製鋼所(5406)はそれぞれ小幅に下げています。材料が出たところでは、米国の人工知能関連のベンチャー企業を買収すると報じられたパナソニック(6752)は2%近く上昇しました。また、自社株買いと創立100周年記念配当の実施を発表したキッコーマン(2801)は3%近く上昇して年初来高値を更新しました。一方で先週末に発表した前期決算が会社予想から大きく下振れして着地し、今期の業績予想を非開示としたマザーズ上場でデータ分析やアプリの収益化などを手がけるメタップス(6172)はストップ安となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
ついに日経平均は15連騰と史上初の記録を作りました。日経平均は10月最初の営業日である10月2日から本日まですべて上昇しています。現在の日経平均の予想PERは15倍台前半と、現時点での業績予想からすると徐々に割高感は薄れてきました。まもなく企業の業績発表が本格化します。中間決算時点でどの程度の企業が上方修正に踏み切るのかが、株価が一段高となるかどうかのポイントになってきそうです。本日の大引け後に決算を発表する安川電機(6506)を皮切りに、明日は日本電産(6594)、明後日はアドバンテスト(6857)やファナック(6954)などマーケットの注目度の高い銘柄の決算発表内容に注意をはらいたいところです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)