1.概況
本日の日経平均は89円高の1万9865円と3日続伸しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要3指数が揃って史上最高値を更新し、ドル円が110円台を回復したことを受け日経平均は97円高と続伸して寄り付きました。本日の日経平均は高値と安値の値幅が40円あまりと非常に値動きの小さい1日となりました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を70円足らずまで縮めたもののその後切り返し、前場を93円高と寄り付きとほぼ同水準で引けました。後場に入ってからやや上げ幅を広げて13時半頃に112円高と1日の高値をつけました。その後はやや上げ幅を縮め結局89円高での大引けとなりました。東証1部の売買代金は2兆498億円となりました。東証33業種は26業種が上昇、7業種が下落しました。証券商品先物、不動産業、銀行業、機械の4業種が1%を超える上昇となるなど景気敏感セクターの上げが目立ちました。一方で空運業やパルプ・紙などが下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)こそ小幅に下げたものの、三菱UFJ(8306)、パナソニック(6752)、トヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)、三井住友(8316)、日立(6501)、日本電産(6594)といずれも上昇しました。昨日米アップル(AAPL)が新型iPhoneの発表を行いましたが、実装された機能が概ね事前報道通りだったことからアップル関連銘柄に大きな値動きは出ませんでした。アルプス電気(6770)が0.8%高となった一方で、村田製作所(6981)、太陽誘電(6976)やフォスター電機(6794)はそれぞれ下げています。その他材料が出たところでは、飲食店運営のバルニバービ(3418)は昨日行った決算発表で平成29年7月期が増収増益となったほか、今期の業績予想も大幅な増収増益としたことが好感され5%超の大幅高となりました。一方で今期の業績予想を6億5000万円の営業赤字としたモバイル端末向けコンテンツ配信のザッパラス(3770)は15%近い大幅安で東証1部の値下がり率首位となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は引き続きリスクオフからの巻き戻しが優勢でした。日経平均は本日の上昇で75日移動平均線も回復しました。今週に入って200日、25日、75日と重要視されている移動平均線を続けざまに回復した格好です。市場のセンチメントは徐々に改善しており、このまま2万円の節目回復となるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)