サンプラザ中野だー!

 あせるぜ、あせるぜ。やらなきゃならないことが満載だ。みんなも焦っているかーい?俺は焦ると何がなにやらわからなくなる。で、ノートを買った。小さいヤツ。これにやるべきことを思いついたら書き込むのだ。そうすると目標達成が速く確実になって、成功者と呼ばれる日も近い。と、最近買った本に書いてあった。

 成功者といえば金持ちだ。今日のCNNのネットニュースでとんで もない記事を読んだ。「世界の富125兆ドル(約1京 5625兆円)の85%は、成人人口の2%が保有している」というものだ。国連による報告なのだそうだ。

 なんてこった。その一方、成人人口の50%が富の1%を分け合っているのだそうだ。わかりやすく成人人口100人の世界だとしよう。世界中の富のほとんど(約1京3281兆2500億円)を2人が持っているのだ。単純に2で割ると。一人頭約6640兆6250億円である。そしてほんの1%(約156兆2500億円)を50人が分け合っているのだ。一人あたり約3兆1250億円になる。残りの14%(約2187兆5000億円)は48人が分けているということか。

 これはひどい。ひどすぎる。食べるものも着るものもなく、家もなく学校にも行けない人々が地球上にあふれかえっているという現実があるということだ。だって1%を分け合っている50人はかなりの子沢山だろうし。それはたぶんアフリカに多いのだろう。欧米の破格の大金持ち達はアフリカに還元するべきだろう。U2のボノも言っているように、だ。

 だが更に読み進めるとこうある。「成人1人あたりが持つ富は平均25000ドル」「国別では日本が世界最高の1人あたり18万1000ドル」と。欧米ばかりを責めてはいられない。日本もかなり富を独占しているようだ。で、「ソーシャルアントレプレナー」だ。日本語では「社会起業家・社会企業家」という。社会貢献を目的として会社を運営する人のことを言う。「社会的に意味のあるビジネスを行う」「社会的なイノベーションを起こしていく」人々なのである。

 ノーベル平和賞を取ったグラミン銀行のムハマド・ユヌス氏が今注目されている。ユヌス氏は最貧国のバングラデシュでマイクロクレジットを主流とした銀行を起こした。つまり最貧層の人々に無担保で少額のお金を貸したのである。その金を元手に、ある人は野菜を仕入れ売りさばいた。ある人は鶏を飼い卵を売った。そして鶏を増やして事業を大きくしていった。貧乏人に少額を無担保で貸すことは、普通の銀行にはできない。採算が取れるわけがないと思われていた。しかしユヌス氏は熱意を持って理想を貫いた。最貧層に 希望を与え、銀行も規模を拡大していった。

 さて、日本の銀行はどうこの事を考えるのか?日本の最貧層には消費者金融がある。馬鹿高い利子を取る。そして追い詰める。生活をボロボロにする。自殺者も大変な数だ。最近ではその消費者金融の後ろには都市銀行があったりする。そこには社会的に貢献しようとする素振りは全く見られない。

 ATMには長い列。そして高い手数料。結果、各銀行は史上最高益を上げているというではないか。余った金で日本版グラミン銀行というのはどうだ?日本の若きソーシャルアントレプレナーを育ててくれないか。