サンプラザ中野だー!

 23日の地震が、だ。俺は机の下に潜り込んで恐怖に耐えていたよ。そもそもその日俺は千葉県の実家にいた。一晩泊まった朝だった。正月に行きそびれた近所の神社にお参りをした。おみくじを引くと大吉であった。「気長にやれば全て上手く行く」という様な事が書かれてあった。気を良くした俺はさっさと東京に戻る事にした。夕刻の渋滞を避けるためでもあった。俺は颯爽とバイクにまたがり実家を後にした。14時頃であった。

 40分程で家に着いた。空いていた。メールの整理などしながらゆっくりしていた。と突然、目覚まし時計がしゃべり出した。「4時35分です。4時35分です」と甲高い声で。昨日か一昨日昼寝をしたときに掛けた時刻だ。放っておくと5分はしゃべり続ける。俺はそいつを黙らせようと机の前を離れた。その時だった。ドンっ!ガタガタがたがた!と激しく揺れた。「キター。やっぱりー」と声に出しながら(たぶん)俺は机の下へ取って返して揺れが過ぎ去るのをひたすら待った。気がつくと時計はしゃべるのをやめていた。5分が過ぎ去ったからなのか、俺がアラームを解除したからなのか?どうにも思い出せない。つまりパニックしていたのだよ。

 「やっぱりー」と言ったのにはわけがある。実は俺はとある地震予知サイトを日々愛読している。そのサイトの主催者は富士の麓あたりに住まい、様々な自然の音や空の色さらに自らの耳鳴りなどを勘案し、予知情 報を日々更新し続けている。家に戻ったその時も、俺はそのサイトをチェックしたのだ。こう書かれていた。「23日土曜日午前8時更新/ 千葉に異常な発震」一日前にはこうあった。「22日金曜日午前10時 更新/千葉県の地震雲研から月が赤いとレポート。M6以上の地震 がないと巨大地震の恐れ」同じく19日には「満月の明後日M6~8 の発生が現実味。南関東から遠州灘」と書かれているのだ。

 このサイトを読み出してから俺は水を用意し枕元にはヘルメットを欠かさない。10月までには巨大地震が来るかもしれないとも予告されている。1923年の関東大震災前の状況に酷似してきているのだそうだ。何兆円も掛けて地震予知を科学した国家機関が未だに機能していない。 反面、民間人のネットワークがこのような実績を上げている。これもインターネットの力なのだろう。ネット証券による個人投資家の影響力の増大も同様。良い事だなー、と素直に思う。「数寄屋橋の交差点で見上げると、ソニービルに光るマネックス(某氏作)」。マネックスラウンジオープン。マークを見上げに銀座へ行こう!-----
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