騰落レシオは値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って求めます。その毎日のデータをつなげるとかなり変動が激しくなり、指標性にかけるため、一般的には25日間の平均を使って市場を分析します。100%を上回っていると値上がり銘柄の方が多い、下回っていると値下がり銘柄の方が多いことを示します。また、騰落レシオが上昇するときは株価も上昇、騰落レシオが低下するときは株価も下落基調にあることが多いです。ただ、昨年12月中旬以降でみると、日米株式市場ともにその相関関係が薄れています。騰落レシオは12月中旬のピークから低下基調(値上がり銘柄の数が減少していくトレンドにある)を続けているが、株価の方は底堅い。
一方、米国のダウ平均の採用30銘柄を対象にした騰落レシオをみると、2月に入ってからは上昇に転じはじめ、足元は100%を上回る局面に入ってきました(13日現在で107%)。株価も史上最高値更新を続けています。相関関係が薄れていた12月中旬からどう変化した可能性があるかといいますと、個別物色の強い局面から全体底上げの局面に入っていく可能性を考えることができます。実際、今年に入ってからのダウ平均の上げ幅は10日現在で507ドル程度ですが、アップルとIBM、ボーイングの3銘柄の上昇だけで半分以上を説明することができるのです。ちなみに、30銘柄を対象にした騰落レシオの昨年ピークの平均は160%程度なので、米国市場全体の上値余地はまだあることが予想できます。

TOPIXと東証1部の騰落レシオも同じで、12月以降は相関関係が薄れています。足元、株価は高値を更新できるか否か、の状況まできていますが、騰落レシオは依然として100%を下回り低調です(14日現在で96%)。一般的に東証1部の騰落レシオは70%以下が底値ゾーンといわれます。それを考えますと80%も下回っていない状況なので、低下が続く可能性も高いといえそうです。
しかし、以下をご覧ください。ボリンジャーバンドで騰落レシオをみたものです。ボリンジャーバンドは一般的に株価の勢いの変化や反転の目安、方向を見る指標ですが、騰落レシオにも日々変化があるため使えます。25日線に標準偏差の2倍を加算した線を+2シグマ、2倍を減算した線を-2シグマとして表示します。
これをみますと、1つのセオリーどおり、-2シグマが下値の目安になっていて、今回の低下局面でも一度ワンタッチしているのがわかります。そのため、沈静化しきった状態(売られ過ぎ)になっている可能性が高く、ここから25日線を上抜けていけば全面高相場が期待できるかもしれません。

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東野 幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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