日経平均の12/18の上げは凄かった!米連邦公開市場委員会(FOMC)を結果が出てないにもかかわらず、結果を好感する米株の上昇を見越した動きだったような気がします。 
しかし、このパターンは結構ありますね。米国よりも日本の方が先行していると思っている私にとっては、あの上昇はあっても不思議ではなかった感じ。これで「掉尾の一振」に期待がもてそうです。「年内のうちに16,000円はありえる」と、最近のラジオ放送でついつい言ってしまった後だっただけに、正直ホッとしている心境です。

さて、毎年おなじみとなりましたが、やはり年末前後の動きは気になります。図表①で、過去の12月~1月にかけての動きをみると、直近5年平均や10年平均では、1月上旬にピークをつける傾向があります。

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今年は12月に入り、12/18で13営業日を経過したところですが、月初から動いてないのがわかります。伸びしろはありそうですね。

一方、2000年以降、12月相場に入り13営業日が経過した時点で、月初から±2%以内の変動率にとどまった年だけでみると、2012年までは2回(2001年、2005年)しかありません(図表②)。その2年の傾向からも1月上旬に向けは強い。そういった意味では、材料が少ない来週の動きは本当の意味での実力相場。日本株の好調な動きを背景に、海外投資家によるクリスマス明けの買いに期待したいところです。

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2001年のケースはITバブル崩壊後の調整が続き、右肩下がりの局面。2005年は2003年安値から始まった上昇相場の途中。ライブドアショックを経て、2007年の高値を付けに行くパターンでした。今年は2005年の方に近いのかもしれません。

一時的にせよ、1月上旬に高値を付けることが多いのは、年初めに運用資金の配分を決める海外投資家の長期の買いが入る傾向があるからとか。ただ、その反動や米国企業の第4Qの決算発表で材料出尽くしとなるのでしょう。
年内は最後の「相場一点喜怒哀楽」となりました。来年もよろしくお願い申し上げます。

東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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