今週もチャートのネタでいきたいと思います。日経平均株価です。10月は、5/23高値(15,942円)を起点とした9/27高値(14817円)を通る上値抵抗線のブレークに失敗したことで、もみ合い相場が少し長引く可能性が高まったところです。また、7/19高値(14,953円)を起点としたほぼ水平の上値抵抗線を越えられなかったことで、同線と6/13安値(12,415円)を起点とした右肩上がりの下値支持線とで形成される三角もち合いを認識しなければいけません。つまり、5/23高値(15,942円)をもち合い相場の起点ではなく独立した高値とみた場合、上記の三角もち合いは高値からの下落過程の単なる中段もち合い(踊り場)とみなすことができ、一段安となる下落リスクが浮上します。

11月相場は三角もち合い後半の終盤戦といったイメージでしょうか。目先的には、10/25に形成した大陰線の安値(14,088円)を意識して反発できるかがポイントです。10/25安値を下回れば、10/23高値(14,799円)を起点とした逆N字型の二段下げがイメージされ、10/8安値(13,748円)付近の13,930円処(6月安値を起点とした右肩上がりの下値支持線上)まで下げる場面が想定されます。

11月中旬にかけては、持ち直す展開が予想されるものの、依然として方向感に乏しく、14,000円台前半での値固めが精一杯の動きでしょう。
7/19高値を起点としたほぼ水平の上値抵抗線と、6月安値を起点とした右肩上がりの下値支持線とで形成される三角もち合いを放れるのは、11月後半から12月初旬にかけてのタイミングを予想しています。

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週足の一目均衡表上の基準線(14,179円)を5月以降のもみ合い相場の均衡点とした場合、上値メドは5/23高値~6/13安値までの下げ幅3,527円を均衡点から上げた17,706円処。6/13安値~7/19高値までの上げ幅2,538円に対するE計算値1,7491円などが挙げられます。一方、下値メドは対称的に、5/23高値~6/13安値までの下げ幅3,527円を均衡点から下げた10,652円処。6/13安値~7/19高値までの上げ幅2,538円の倍返しの下げとみた9,877円処などが考えられます。2010年4月高値(11,408円)まで下げると仮定すると、5/23高値~6//13安値までの下げ幅3,527円を7/19高値から下げた11,426円となります。

東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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